人から受けた相談を自分の専門分野で例える人ってよくいますけど、なんでそうやって別のものに例えるんですかね。F1とかカメラとか、今そんな話をしてるんじゃないけどって思うんですが。まずりんです。さて、「デザイナー哀の劇場」、第7回は支給データに関するエトセトラです。以前はPhotoshopのデータについて書きましたが、今回はIllustrator編です。

私は以前デザイン制作会社で働いていたんですが、一番最初に指導してくれた先輩がすごくデータの作りに厳しい方で、データ制作のイロハを叩き込まれました。その方が退社後、今度は逆にデータの作り方が大ざっぱで印刷事故を数多く起こして来た先輩の下に着くことになったんですが、そこでの私の仕事はほぼ、その方が作ったデータを正しい印刷用のデータに修正するというものでした…。根本的な解決に全くなっていないような気もしますが、そこでデータの作り方について鍛えられたような気がします。

Illustratorの"クソデータ"実例

で、Illustratorのデータ不備ですが、ほんとに多いです。よくこれで印刷事故が起こらなかったな~という感じです。マンガの中で描いたのは、「画像がRGB形式(印刷すると色が変わる)」、「画像やオブジェクトがトンボからはみ出ている(印刷の際の面付け作業を全く考慮してないし汚い)」、「特色が混じっている(色が変わる)」、「塗り足しなし(裁断の際に白が出る)」、「白なのにオーバープリントの設定がされている(印刷すると消えてしまう)」ですが、他にも印刷事故の要因はいろいろあります。

「超巨大な画像をものすごく縮小して貼り付けてる(データが重くなる)」、「スミ<K100>かと思いきやリッチブラック<C100 M100 Y100 K100>(インク総量が多いと印刷でインクを引っ張って汚れる恐れがある)」、「ドロップシャドウなどの効果のラスタライズ設定が72pi(効果部分がガビる)」、「背後にいらないオブジェクトが隠れている(いらないなら消せ)」などがありますが、これ以外にも、「Illustratorの効果を重ねて使いすぎる(印刷事故が起こる可能性が高い)」、「文字が折りにかかっている(折れていいの?)」などなど…ほんとに書き切れないくらいあります。

データをキレイに作るのは印刷事故を防ぐためでもありますが、他の人間がそのデータを見た時に必ず「きたなっ」って言われますからね…。汚いデータを見せるのって、汚い下着を見せるのと同じくらい恥ずかしいですからね…?常日頃からキレイなデータを作るように心がけていきましょうね!

まずりん
デザイナー/マンガ家/イラストレーター。モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト「モアイ」(講談社)で「独身OLのすべて」を隔週連載中。「オモコロ」でも不定期でマンガを寄稿している。2014年3月下旬には「独身OLのすべて」が単行本として発売される予定。

※この漫画はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには一切関係ありません。