スタイルの一覧には、使う予定のない“不要なスタイル”が数多く表示されている。このままでは使い勝手が悪くなってしまうので、今回は「スタイルの一覧」をカスタマイズする方法を紹介していこう。あわせて「スタイル」ウィンドウの使い方も紹介する。スタイルを快適に利用できるよう、ぜひ覚えておいてほしい。
不要なスタイルを非表示にする
スタイルの一覧には「Wordに初めから用意されているスタイル」と「自分で作成したスタイル」の両方が混在して表示されている。とはいえ、実際に使用するスタイルは、これらの中の一部でしかない。
たとえば、「自分で作成したスタイル」と「標準のスタイル」だけを使って文書を作成するとしよう。この場合、以下の図の赤線で囲った部分だけが必要なスタイルであり、他のスタイルは一覧を見づらくするだけの邪魔な存在でしかない。
こういった“不要なスタイル”を一覧から削除する(非表示にする)こともできる。その手順は、スタイルを右クリックして「スタイル ギャラリーから削除」を選択するだけ。
同様の手順を繰り返して不要なスタイルを非表示にしていくと、必要なスタイルだけを表示したシンプルな一覧にカスタマイズできる。
その後、「Ctrl」+「S」キーを押して文書ファイルを上書き保存しておくと、次回以降も必要なスタイルだけを表示できるようになる。
スタイルの一覧をウィンドウで表示する
続いては、「スタイル」ウィンドウの使い方を紹介していこう。通常、リボンに表示されているスタイルの数は3個くらいで、ウィンドウ幅に応じて4個、5個、6個と増えていく仕組みになっている。このため、目的のスタイルが必ずしもリボンに表示されているとは限らない。リボンに表示されていないスタイルを使用するときは、「スタイルの一覧」を開く手間が必要となる。
この手間を省いてくれるのが「スタイル」ウィンドウだ。「スタイル」グループの右下にある「小さな四角形」をクリックすると、ウィンドウ化された「スタイルの一覧」が表示され、すべてのスタイルを即座に使えるようになる。
もちろん、「スタイル」ウィンドウは好きな位置へ移動することが可能だ。そのほか、右上端へ移動して、Wordウィンドウに固定化することもできる。
なお、固定化した「スタイル」ウィンドウを通常のウィンドウ表示に戻したいときは、ヘッダ部分を左下方向へドラッグすればよい。あわせて覚えておくとよいだろう。
非表示にしたスタイルを再表示するには?
「スタイル」ウィンドウの使い方を紹介したついでに、非表示にしたスタイルを再表示するときの操作手順についても触れておこう。現時点では、以下の図に示した6個のスタイルが一覧に表示されている。
非表示にしたスタイルを再表示する操作は「スタイル」ウィンドウで行う。再表示したいスタイルの上にマウスを移動し、右端に表示される「v」ボタンから「スタイル ギャラリーに追加」を選択する。
すると、そのスタイルが「スタイルの一覧」に再表示される。間違ってスタイルを非表示にしてしまったときの対処法として覚えておくとよいだろう。
「スタイル」ウィンドウの表示をカスタマイズする
続いては、「スタイル」ウィンドウの表示をカスタマイズする方法を紹介していこう。ここにも「Wordに初めから用意されているスタイル」と「自分で作成したスタイル」の両方が混在して表示されている。このままでは使いづらいので、不要なスタイルを非表示にしておこう。以下の図に示した「スタイルの管理」ボタンをクリックする。
スタイルの管理画面が表示されるので、「推奨」タブを選択する。
続いて、「組み込みのスタイルを選択」ボタンをクリックすると、「Wordに初めから用意されているスタイル」をまとめて選択できる。
これらのスタイルは基本的に不要なスタイルとなるが、「標準」のスタイルだけは書式のリセットに活用できるので選択から除外しておく。「Ctrl」キーを押しながら「標準」のスタイルをクリックする。
これで「標準」を除いた形で「Wordに初めから用意されているスタイル」をすべて選択できたことになる。この状態で「表示しない」ボタンをクリックする。
選択していたスタイルが非表示に設定され、各スタイル名の右側に(常に表示しない)という文字が追加される。これを確認してから「OK」ボタンをクリックする。
以上で、不要なスタイルを非表示にする設定変更は完了。「自作のスタイル」と「標準」だけが「スタイル」ウィンドウに表示されるようになる。
その後、「プレビューを表示する」をオンにすると、各スタイルに指定されている書式でスタイル名が表示されるようになり、より見やすい一覧にカスタマイズできる。
念のため、「スタイル」ウィンドウを使ってスタイルを適用するときの操作手順も紹介しておこう。といっても、スタイルの表示場所が異なるだけで、基本的な操作手順に変わりはない。段落にスタイルを適用するときは、その段落内にカーソルを移動し、適用するスタイルをクリックすればよい。
このように「スタイル」ウィンドウを使って書式を指定していく方法も用意されている。いちいち「スタイルの一覧」を開く必要がないので、より快適な環境で文書を編集できるようになる。ぜひ、この機会に覚えておいてほしい。





















