オプティムは10月16日、MDM(モバイルデバイス管理)・PC管理サービス「OPTiM Biz」を10月18日にバージョン10.7へ更新すると発表した。Windows端末のファイル操作ログ取得に対応し、機密情報の不正な持ち出しの兆候把握や、情報漏えい・データ消失が起きた際の原因追跡を支援する。

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コピーや削除など6種類の操作を記録、社外のPCからも収集

国内では不正アクセスによる個人情報などの漏えい被害が相次いでおり、JPCERT/CCも10月8日に注意喚起を公開している。オプティムは、外部からの攻撃に加え、退職時のデータ持ち出しや誤操作、退職者アカウントの削除漏れなど、日々の端末・ID管理に起因するリスクへの対応を課題に挙げる。

今回の更新では、基本機能として提供しているWindows端末操作ログ取得機能に、ファイル操作ログを追加する。指定した拡張子のファイルについて、ファイル名変更/移動/削除/コピー/上書き保存/作成の6種類の操作を記録する。

管理者はログを確認することで、機密ファイルの大量コピーや移動など、通常と異なる操作を把握できる。事故発生時にはファイル単位で操作履歴を追跡し、影響範囲の特定や原因究明、再発防止策の検討に役立てられる。

  • ファイル操作ログの確認画面

    ファイル操作ログの確認画面

社内ネットワークに接続したPCだけでなく、在宅勤務や外出先でインターネットに接続する端末からもログを収集できる。同社は、操作が記録される環境を整えることで、内部不正の抑止や監査対応にもつながるとしている。

Premiumでは退職者のアカウント停止や端末回収の確認も

新機能は、OPTiM Bizを基盤とする情シス統合サービス「OPTiM Biz Premium」でも利用できる。同サービスはスマートフォン・PC管理に加え、ID管理(SSO)、SaaS管理、物品管理、リモートサポート、社内ITサポートAIを統合ダッシュボードで提供する。

退職者が発生した場合には、端末上のファイル操作の確認からSaaSアカウントの利用停止、貸与端末の回収状況の確認までを一つのサービス上で行える。操作ログと端末・アカウントの管理を組み合わせ、運用の抜け漏れによる情報漏えいリスクの低減を図る。

オプティムは今後、端末ごとの更新状況の把握や更新プログラムの適用を支援する、Windowsの更新管理機能の拡充も進める方針だ。

編集部メモ

本文中でもふれられているとおり、国内では不正アクセスによる情報漏えいが相次いでおり、JPCERT/CCが注意喚起を行っているが、そこで主な対象となっているのは既知の脆弱性やAPIを悪用する攻撃などである。

今回のファイル操作ログ取得機能はこうした外部からの攻撃を直接防ぐものではなく、従業員による機密情報の持ち出しや誤操作など、業務端末上で起きる問題の兆候把握と事後追跡を支援する機能である。脆弱性の修正やアクセス制御といった外部からの侵入への対策と併せて、社内で情報がどのように扱われたかを確認できる環境を整える取り組みと位置付けられる。