個人情報の流出が相次いでいるが、Webシェル侵害など公開サーバを起点とする攻撃被害が増加していることをトレンドマイクロがレポートしている。Webシェルは、PHPやJSPほかプログラミングコードを使って、ブラウザからBashなどのシェルを動作可能にするファイルで外部からサーバーの操作を可能にしてしまう恐れがある。これを設置するために、アップロード機能の不備やアプリケーションやライブラリの脆弱性、管理機能やログイン機能の悪用などが用いられ、データベースが閲覧されて情報漏洩へのインシデントへと繋がる。国内被害事例も増加しているという。

  • Webシェルを用いたWebサーバー攻撃のイメージ(同社資料より)

    Webシェルを用いたWebサーバー攻撃のイメージ(同社資料より)

設置されるのは構築運用しているWebサーバ

Webシェルが設置されるのは、組織が運用しているWebサーバにあたるが、トレンドマイクロ TrendAI アドバンストサイバーディフェンスグループの佐藤 佑哉氏は、このことを念頭にWebサーバの守り方を考え直すべきだと述べる。

Webシェル設置は、ネットワークトラフィックやファイル監視などのサーバー上のセンサーで発見されることもあるが、これらを設置していないケースや一時的にメンテナンス用に開放した設定を戻していない、古い脆弱性の対処を行えないまま放置していたなど管理不備から攻撃を許す事例が多く確認されているという。

レポートでは、具体的な対策方法を多く掲載しているが、末尾にある"システムを利用する顧客、組織・従業員だけでなく、システムに関わるエンジニアが安心して運用するため、サーバの稼働状況を把握し、正しい運用が行えているか"の見直しが端的に示すように、組織内インフラとは別に構えるWebサーバ内のセキュリティ向上への取り組みの重要性を説いている。