Windows Latestは3月22日(現地時間)、「Microsoft says it'll make Windows 11 a calmer OS with fewer upsells or ads, as it tries to win back users」において、MicrosoftがWindows 11の広告を削減すると報じた。

これはMicrosoft技術スタッフのScott Hanselman氏の投稿で明らかになった。同氏は「アップセル(Upsell)が少なく、より落ち着いた雰囲気のOSを目指しています」と述べ、Windowsシステム内で表示される自社サービスへの誘導を減らす可能性を示唆した。

  • Windows 11では、スタートメニューなどさまざまな場所に広告が表示される 出典:Microsoft

    Windows 11では、スタートメニューなどさまざまな場所に広告が表示される 出典:Microsoft

Windows 11の広告はどこに表示される?

Windows 11では、いわゆる「広告」や「おすすめ(レコメンド)」と呼ばれる形で、OSのさまざまな場所に自社サービスの案内が表示されている。

代表的な表示箇所は次のとおりだ。

  • スタートメニュー:おすすめ欄にアプリやCopilotの利用提案が表示
  • セットアップ画面(OOBE):Microsoft 365やOneDriveの利用を促す案内
  • Edge関連のポップアップ:既定ブラウザ変更やBing利用を促す全画面通知
  • ロック画面:Windows Spotlight経由で情報やコンテンツを表示
  • エクスプローラーや設定画面:OneDriveなどのサービス連携を促す表示

特にスタートメニューでは、未インストールのアプリがあたかも既存アプリのように表示されるほか、Copilotの利用を促す提案も表示されるなど、実質的な広告と受け止められている。

ユーザーの批判が引き金に、Microsoftが広告削減に言及

Hanselman氏は3月21日、Microsoftの品質改善の取り組みを紹介する同社のブログ記事をXに投稿した。これを閲覧したユーザーが「近年見られるEdge、Bing、スタートメニューのマルウェアまがいな広告を押し付ける戦術を排除する取り組みがみられない」と返信し、品質改善の取り組みは不十分だと指摘した。

既定ブラウザを変更している場合でも、Microsoft Edgeの利用を促す全画面アラートが表示されることがあり、ユーザーの操作を妨げるとの指摘もある。

同氏はこれに応じる形で今回の投稿を行い、自社広告を減らす可能性を示唆した。具体的な内容は明らかにしていないが、ユーザーが指摘した内容に加え、Windows 11のセットアッププロセス中に表示される自社広告も削減される可能性がある。

この取り組みは、Microsoftが推進しているWindows 11の評価改善プロジェクトの一貫として実施される見込み。同社はさまざまな取り組みを同時並行して進めており、過剰な自社サービスの宣伝も減らす意向とみられる。

「お金を払っているのに広告?」ユーザー不満が高まる理由

Windows Latestは「Windowsには広告を表示すべきではありません。なぜなら、オペレーティングシステムまたはプリインストールされたデバイスを購入した時点で、すでに代金を支払っているからです」と述べ、この取り組みは当然の成り行きとしている。

ユーザーは広告みたさにMicrosoftにソフトウェアの代金を支払っているわけではない。高速性や信頼性が求められるオペレーティングシステムに広告を表示する行為は不適切と言える。