HPE(日本ヒューレット・パッカード)は、AIの導入に伴い複雑化するエンタープライズIT環境の包括的な把握・運用を支援するため「HPE Complete Care Service」を刷新したことを発表した。

「HPE Complete Care Service」を構成する4つのツール、プラットフォーム群

包括的なサービスであるHPE Complete Care Serviceは、インフラストラクチャ、アプリケーション、データ、運用プロセスを相互に関連付けた統合的なシステムとしてIT環境を全体的に把握し、運用することを支援するというもの。今回の刷新により、AIシステムの導入でニーズが高まる、既存のIT資産との連携やデータ管理を含めた包括的な運用体制の構築に寄与するとのこと。

同サービスでは組織におけるリアルタイムのデータ転送、データガバナンスや高度な分析の活用、データモデルの共有やビジネスインテリジェンスの集中管理に課題を抱える企業に対して、AIで強化されたツールとプラットフォーム群を、専門チームによる支援と併せて提供し、データ活用に向けた準備の強化を支援。サービスを構成するツールとプラットフォーム群は「HPE OpsRamp Software」「同Support Center」「同Compute Ops Management」「同Data Services Cloud Console」の4つだ。

OpsRamp Softwareは、AI、マルチベンダー、マルチクラウド、エッジ環境を含む複雑なハイブリッド環境全体を対象に、フルスタックの可観測性、予測的なインサイト、インテリジェントな自動化でITチームの運用高度化を支援。

  • OpsRamp Softwareはさまざまな環境で運用高度化を支援するという

    OpsRamp Softwareはさまざまな環境で運用高度化を支援するという

Support Centerはデジタルによるケース管理、カスタムダッシュボード、製品情報、ソフトウェア、ファームウェアのダウンロードなど、24時間365日利用可能な各種リソースを通じて、同社のサービス・サポートに関するパーソナライズされたエンドツーエンドのユーザー体験を提供する。

Compute Ops Managementは、分散環境全体にわたるサーバのライフサイクル管理を単一のプラットフォームで統合・自動化する、クラウド型プラットフォーム。グローバルな可視性やAIによるインサイトを提供し、運用効率の向上とサポートワークフローの簡素化を支援する。

Data Services Cloud Consoleは、複数のストレージサービスと運用を横断的に管理できる主要なアプリケーションプラットフォームが、単一のポータルから確認できる。HPE Alletra Storage MPをはじめ、同社のas-a-Service型ストレージ全体に共通のフロントエンドを実現するとのこと。

効果的にスケールできるように支援するデリバリチーム

また、契約ごとに任命されたサービスデリバリチームが顧客と共通の成果目標に向けて、統合されたプロセスのもと、一元化された単一のサービス体験を提供。サービスチームとの接点を集約することで、管理とオペレーションを簡素化し、戦略的な取り組みに注力できる環境を支援する。

サービスデリバリチームは、顧客のIT部門のリーダーがAI活用を推進して既存資産の価値を引き出し、中長期的な視点で効果的にスケールできるように支援するため「サービスエクスペリエンスマネージャー(SEM)」「テクニカルアドバイザー(TA)」の役割を担う。

SEMは顧客を代表する専任者(アドボケート)として、運用品質を支え、サービス提供全体のオーケストレーションと継続的な改善を推進。顧客の主な窓口として、コミュニケーションやエスカレーションを一元的に管理する役割を担い、日々の運用調整に煩わされることなく、ビジネスに注力できる環境を支援する。

TAは顧客のIT環境の中核に関するテクノロジースタックに精通した専門家として、技術的知見にもとづく洞察と戦略的なガイダンスを提供する役割を担う。顧客のIT環境を理解し、ベストプラクティスを推奨するとともに、パフォーマンスやレジリエンスの最適化を支援。懸念事項がビジネスに影響を及ぼす前に予測し、IT環境を中長期的なビジネス目標に整合した状態に保つことに貢献する。

さらに、こうした専門性を備えたテクニカルアドバイザーを通じて、同サービスではテクノロジー活用の最適化を支援。これにより、既存の製品やIT資産を活用し、投資対効果(ROI)の向上や、進化するビジネス目標に即したテクノロジー活用を図ることができるという。