Windows Latestは3月9日(現地時間)、「Apple's $599 MacBook Neo may challenge Windows 11 PCs, but it won’t dent market share much」において、Appleが599ドルの低価格ノート「MacBook Neo」を発売したことがWindows 11搭載PCに与える影響について報じた。
低価格Macの登場はSNSなどで大きな話題を呼び、一部では「WindowsノートPCの終了」を指摘する声も上がっているが、業界分析では市場全体の構造を変えるほどの影響は限定的とみられている。
599ドル「MacBook Neo」はAppleの戦略転換か
MacBook NeoはAppleとしては珍しい低価格帯の製品で、エントリー向けノート市場を狙うモデルだ。Appleは長年、プレミアム価格帯を重視する戦略を採り、低価格PC市場には積極的に参入してこなかった。Windows Latestでは、2008年に当時のCEO Steve Jobs氏が、500ドル前後のPCでは品質を維持できないと発言し、廉価モデルの投入に否定的な姿勢を示していた経緯を紹介している。
今回のMacBook Neoは、その方針の大きな転換だと受け止められている。インフレを考慮すれば、2008年当時の500ドルは現在の700~750ドル程度に相当するが、599ドルという価格はその水準を下回っている。Appleがこの価格帯で製品を投入したことは、低価格ノート市場に新たな競争をもたらす可能性が高い。
低価格ノート市場ではWindows PCが依然優位
ただしWindows Latestは、それでもWindows PCの市場での競争力は依然として強いと指摘。PCメーカーは長年にわたり600ドル前後の価格帯で多数の機種を展開しており、仕様や価格を柔軟に調整できる体制を持っているからだ。特に、MacBook Neoは搭載メモリが8GBに固定されているなど、柔軟性の面で大きな課題を抱えている。
市場調査会社Creative StrategiesのCEOであるBen Bajarin氏の見解として、MacBook Neoは特定の利用層を意識した製品であり、PC市場全体の構図をすぐに変えるとは考えにくいという指摘も紹介されている。
PC市場シェア、短期的には大きく動かない見通し
MacBook NeoによってWindows PCのシェアが大きく損なわれるとはなさそうだが、それでも低価格ノートPC市場の競争は激化する可能性は高い。それによって、MacBookに対抗する金属筐体のモデルが増えるなど、製品の品質やバリエーションには影響するかもしれない。ユーザーにとっては、より多くの選択肢が得られるようになるだろう。
Windows Latestは、Appleの新製品は注目を集めているものの、Windows PC市場は多くのメーカーと幅広い価格帯によって支えられており、市場全体のシェア構造が短期間で変わる可能性は低いという見解を示している。
