
「他の企業がCM出稿を続けようが、止めようが関係ありませんでした」――。昨年、元タレント・中居正広さんの女性トラブル問題を巡り、フジテレビでCM放映を見合わせる企業が相次ぐ中、CM出稿を継続したのが通信販売大手・夢グループ。「フジテレビで多くの社員が良い番組をつくろうと頑張っていることも知っている。そうした方々の努力に報いたいと考えた」と語る石田氏。多くの逆境を乗り越えた男の通販人生とは─。
自分たちの行動は人として間違っているのか?
─ 昨年、元タレント・中居正広さんの女性トラブル問題を巡り、多くの企業がフジテレビへのCM放映を見合わせる中で、CM出稿を継続し続けたのが夢グループです。あの時はどんな思いでCM出稿を続けたのですか。
石田 あの問題で一番悪いのが中居さん本人であることは間違いありません。しかも、本人は謝りもせず芸能界を引退し、彼をかばって何も言わなかった芸能界の先輩やテレビ局の社員も何人もいました。
こうした人たちは本当に反省すべきだと思いますが、わたしもフジテレビに知り合いが何人もいます。役員も一般の社員も何人も知っていますが、多くの社員の方々が一生懸命に働き、良い番組をつくろうと頑張っていることも知っています。
ですから、多くの頑張っている社員が気の毒だと思いましたし、そうした方々の努力に報いたいと考えたのです。
─ 多くの企業がCMを見合わせても、自分たちは関係ないと。
石田 はい。われわれはCMを放映し続けることで、他の多くの企業が止めたのに、お前たちは続けるのか? と批判されたり、何かを失ったりしてもいいんです。
しかし、自分たちの行動は人として間違っているのでしょうか? 何も間違ったことはしていませんよね。だから、他の企業がCM出稿を続けようが、止めようが関係ありませんでした。
よく世の中では、景気がいい時だけ人が集まり、お金や名声がなくなると人がサーっと離れていきますよね。今回のフジテレビを巡る騒動でも、そんな光景を見たような気がして残念だなと思いましたね。
─ これは石田さんの男気ですね。何も間違ったことはしていないからいいんだと。
石田 ええ。おそらく、これはわたしに人脈がないからだと思うんですね。われわれは日本通信販売協会(JADMA=ジャドマ)にも入っていませんし、組合にも入れてもらえません。だから、協会に入って、多くの先輩や知り合いがいれば「やめろよ」と言われて「はい」と言っていたかもしれません。
─ なぜ、JADMAには加盟しないんですか。
石田 いや、入っていないのではなく、申し込んでも入れてくれないのです。
今から8年くらい前に……