デル・テクノロジーズは2月25日(米国時間)、保護されていない屋外環境でクラウドRANとエッジAIワークロードを実行するために設計された、クローズドループの水冷式の完全密閉型高耐久性サーバ「Dell PowerEdge XR9700」を発表した。
同製品は電柱や屋上、建物の外壁への設置を想定して設計された。従来のデータセンターインフラストラクチャでは対応が難しかった、密集した都市部、遠隔地、スペースに制約のある施設でも利用可能だという。
製品開発の背景
通信事業者やエッジで作業を行う事業者は、電力とスペースの不足といった理由から、コンピューティングの導入に苦慮する場合も少なくない。「PowerEdge XR9700」は耐候性に優れた密閉構造を持ち設置面積がゼロのIP66規格の筐体を備える。
通信事業者にとっては、従来のRANソリューションに代わる柔軟なソフトウェア定義の選択肢となり、セルサイト(基地局)でのクラウドRANおよびオープンRAN処理をサポート。データが生成および利用される場所において、エッジおよびAIアプリケーションを直接実行可能。
過酷な条件下での使用に耐えうる
「PowerEdge XR9700」は過酷な環境にも耐えるように設計されており、コンパクトでありながらIP66規格に準拠しGR-3108クラス4認定を受けているため、極端な温度変化や、ほこり、湿気にさらされる環境下でもパフォーマンスを発揮するという。
熱管理アーキテクチャを備えたクローズドループの水冷方式を採用し、マイナス40度~46度の温度範囲と直射日光の両条件下においても一貫した動作を維持する。電柱、屋上、建物の外壁への設置に適した15リットルのフォームファクターに収容。ゼロフットプリント設計により、従来は無線ソリューションしか運用できなかった場所に、通信事業やエッジのワークロードが提供される。
拡張性のあるパフォーマンス
「PowerEdge XR9700」は、インテル vRAN Boostテクノロジーとインテル AMXテクノロジーを統合したインテル Xeon 6 SoCを搭載し、1台のサーバで最大15の5Gセクターをサポートする処理能力とフロントホール接続を実現。
このプラットフォームはクラウドRAN向けに最適化されている一方で、柔軟性に優れているため、事業者はネットワークアーキテクチャとサービス要件に基づいてエッジとAIのワークロードを実行できるとのことだ。
「PowerEdge XR」シリーズの一部として、「Dell PowerEdge XR9700」はデル・テクノロジーズの既存の管理ツールおよびソフトウェアスタックと統合される。「iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)」により、ゼロタッチプロビジョニングをリモートで可視化および制御可能なほか、「PowerEdge XR8720t」で検証済みのクラウドRANソフトウェアとの互換性により認証を簡素化し、通信ネットワークの導入を支援する。
