最近、スマートフォンにかかってくる迷惑電話が増えている。AIが「迷惑電話の可能性」と指摘してくれるので、電話を取ることはあまりないがそれでも煩わしいことには変わりない。

また、迷惑電話がかかってきてその番号をブロックしても、同じ番号からかかってくることもある。それはなぜだろうか。

マカフィーが公式ブログで、番号をブロックしても迷惑電話が止まらない理由を分析し、回避策を紹介しているので、そのポイントを整理しよう。

迷惑電話とは何か?

マカフィーは、販売、欺瞞、詐欺を目的とした迷惑電話を「スパム通話」と定義しており、それには強引なセールストーク、偽の景品提供、テクニカルサポート詐欺、銀行や政府機関のなりすましなども含まれるという。

詐欺電話の危険信号として、「緊急または脅迫的な言葉」「今すぐ支払いを迫る」「銀行情報、ワンタイムパスコードなどの機密情報の要求」が挙げられている。

こうした迷惑電話の大半は録音されたメッセージを大量に流すロボコールだ。ロボコールは。安価で、高速で、高度に自動化されており、その規模の大きさこそ、ブロックしたにもかかわらず通話が途切れない原因だという。

番号をブロックしても受信を防げない理由

スマートフォンのブロック機能は、同じ発信者番号からの繰り返しの着信を防ぐが、犯罪者はこの仕組みを熟知した上で、攻撃を繰り広げる。

犯罪者は膨大な数の番号をローテーションで利用するため、毎回新しい着信に見える。1つの番号をブロックしても、別の番号でなりすまして電話をかけてくる。犯罪者は、信頼できる組織を装う番号など、発信に使っていない番号を表示できるため、番号によるブロック機能が弱まるという。

中には、見慣れた名前を表示するなりすまし電話もあり、そうなると、電話に出てしまう可能性が高くなる。

犯罪者は、VoIPサービスや使い捨て回線を通じて番号を取得し破棄しているという。 大規模なキャンペーンでは、毎日数千もの番号が循環するため、手動でブロックするだけでは防御力が限定される。 そのため、番号をブロックしてもスパム電話がかかってくる場合があるという。

疑わしい電話を回避する

マカフィーは迷惑電話を回避するための対策として、疑わしい電話を簡単に見つけて管理することを推奨している。

まず、 知らない番号、緊急の要求、話がうますぎると思わせるようなオファーには注意すること、さらに、個人情報、ワンタイムパスコード、支払い情報などを要求されたら、絶対に教えないことだ。

銀行、医療機関、政府機関を名乗る電話については、一度電話を切り、公式のWebサイトで確認した番号に折り返すという手もある。

また、通話スクリーニングも有用だ。iOSなら「不明な発信​​者をスクリーニング」、Androidなら「スパム対策」といった機能をオンにする。あわせて、ボイスメールの文字起こしを有効にし、連絡先と認証済みの発信者に対して例外的に「着信拒否」を検討することも推奨されている。

スクリーニングアシスタントが利用可能な場合は、不明な発信者に目的を告げるよう促すとよい。これにより、通話の中断が減り、自動スパムをブロックできるという。

マカフィーはスパム対策通話オプションの違いについて、以下のようにまとめている。

オプション名 概要 長所 制限事項
手動番号ブロック 特定の発信者IDからの繰り返しの通話をブロック 携帯電話に内蔵されており、使いやすい 攻撃者は番号のローテーションや偽装を行っており、到達範囲は限られている
通話保護アプリ 脅威インテリジェンス、AI、コミュニティレポートを活用 パターンを検出し、回答前に警告し、既知のスパムを自動的にブロック 正当な通話をフィルタリングする可能性があり、設定と許可が必要
キャリアによる保護 ネットワークレベルのフィルタリングと発信者認証(STIR/SHAKEN) なりすまし電話の早期検出、発信者確認インジケーター キャリアやプランによって効果が異なる
通話スクリーニング機能 不明な発信者を無音にし、ボイスメールを転記 中断を最小限に抑え、安全に復習できる 新しい連絡先からの重要な電話を見逃す可能性がある

さらに、マカフィーは迷惑電話が続く理由として、侵害、アプリのサインアップ、フォームへの入力などにより、電話番号がデータブローカーのデータベースやダークウェブのマーケットプレイスで既に流通している可能性を指摘している。一度電話番号が流出してしまうと、転売されたり、繰り返し狙われたりするという。

迷惑電話を完全にブロックすることは難しいが、上記の対策を活用して少しでも減らせてもらえたら幸いだ。