マネーフォワードは2025年11月25日~26日の期間、確定申告を行う20代以上の男女1071名を対象に「確定申告とAI活用に関する意識調査」を実施し、2月6日に調査結果を発表した。
確定申告で多くの人が感じるストレスとは
調査では確定申告の作業に精神的負担を感じるかを聞いたところ「非常に感じる」が27.1%、「まあ感じる」が47.5%となり、計74.6%が精神的な負担を感じていることがわかったという。
精神的負担を感じる理由を尋ねたところ「申告内容があっているか不安だから」が最多で、次いで「会計知識に自信がないから」「領収書の整理など作業量が膨大だから」となった。領収書整理などの物理的な作業量よりも、内容が正確かどうかという心理的不安が、精神的負担の要因であることが浮き彫りになった。
確定申告で最も手間に感じる作業を聞いたところ「領収書や請求書の整理・集計」が最多で、続いて「各種控除の計算・書類準備」「領収書やレシートの収集」となり、この結果から申告書の作成よりも、前段階の書類収集・整理・集計というアナログな準備作業に、多くの負担を感じていることが明らかになった。
AIの活用で精神的負担を軽減
また、確定申告に会計ソフトを利用している人に対し、不便に感じる点を聞いたところ「勘定科目の判断や仕訳方法が難しい」が最多となり、「ソフトの初期設定が難しい」「画面や操作が分かりにくい」が続いた。
効率化・利便性のためにシステムを導入した後も、勘定科目の判断・仕訳といった会計の専門知識が必要な場面で、不便を感じていることがわかった。
確定申告に関する調べものに、生成AIサービスを利用した経験があるかを質問したところ、19.5%が「ある」と回答した一方で「確定申告にAIを活用することで精神的負担が減らせると思うか」を聞いたところ、「思う」「まあ思う」との回答が計60.6%だった。
実際の利用経験者は約2割であるものの、その3倍にあたる6割以上がAIによる負担軽減に期待していることが寄せていることが判明している。
さらに、確定申告へのAI活用で考えられるメリットについて尋ねたところ「専門知識がなくてもできる」が最多となったほか、今後は確定申告にAIを使ってみたいかを聞いたところ、40.3%が「使ってみたい」と回答した。実際の利用経験者は約2割であったものの、約2倍の約4割がAI活用に意欲的であることが明らかになっている。
今回の調査では確定申告に精神的負担を感じている人が多く、特に勘定科目の判断といった専門知識を要する作業が障壁となっている実態が示された。また、約6割がAIによる精神的負担の軽減を期待するとともに約4割が活用意欲を示すなど、テクノロジーへの期待も高まっているという。今後は、利便性と安全性の向上に伴い、AI活用のニーズはさらに拡大すると、同社は予測している。

