Windows Centralは1月25日(現地時間)、「Why Windows users don't trust Microsoft|Windows Central」において、Windows 11が高い完成度を持つにもかかわらず、利用者の不満が広がっている状況を伝えた。
問題の核心はOS自体の品質ではなく、利用者とMicrosoftの関係が揺らいでいる点にあると分析している。Windows Centralはこの分析に基づく推奨の公約を提言し、Microsoftが積極的に取り組むことでコミュニティとの信頼関係を再構築できると訴えている。
高い完成度を持つWindows 11がコミュニティーの反発を買う背景とは
Windows Centralの編集長を務めるDaniel Rubino氏はWindows 11を高く評価している。同氏は、Windows 11が速度、安定性、安全性の面で優れ、Windows 10より統一感のある設計を実現していると述べている。しかしながら、利用者の間ではこれら技術的評価とは対照的に強い不満が噴出していると指摘。同氏は、この隔たりこそが現在の状況を象徴していると分析している。
隔たりの背景にはユーザーの意思を尊重しない近年のアップデート(更新プログラム)があるという。タスクバーやスタートメニューの仕様変更、エクスプローラーの広告表示、タスクバーとEdgeのCopilot統合、設定項目の分散などが行われた。
1つ1つは些末な出来事かもしれないが、積み重なることでユーザーは主体性を奪われたと感じる状況が続き、さらに更新後に操作方法が変わる事例が続いたことも、利用者の不安を増幅させた可能性がある。
そこに広告の強化が追加され、状況は一段と悪化。WindowsがMicrosoftのサービス紹介の場になりつつあるとの見方が広がり、有償製品が別の目的に利用されていると感じたユーザーの間で不満が増幅。同氏は、こうした一連の状況が緩やかな信頼の低下につながり、Windows 11に対する冷ややかなコミュニティーが形成されたと説明している。
Microsoftが優先して取り組むべき課題
ユーザーが求めていることは複雑なものではない。明確な説明、一貫した方針、操作の自由度だと同氏は持論を展開。具体的にはアップデートによる変更内容と理由の提示、広告の排除、分かりやすい設定体系、AI機能のオプトイン利用、意見の反映される仕組みなどが求められているとした。
これらの改善はOSの再設計を必要とするものではなく、関係改善に取り組む姿勢の表明になり得る。Microsoftがこれらを公約として表明し、透明性と利用者の選択を尊重する方針を示すことで、信頼を取り戻す道が開けるとの考えだ。
Windows 11自体は高い品質を持つが、信頼性の面で乖離が進む。この信頼は一度失われると回復に時間を要するが、丁寧な説明と一貫した姿勢を積み重ねることで改善できる。同氏はWindowsユーザーの1人として、Microsoftに今こそコミュニティに向き合うべきだとの提言を伝えている。
