OpenAIの「ChatGPT」における広告は、会話内でのプレミアムな可視性を約束する一方で、提供されるパフォーマンスデータは限定的であるという。

CPM60ドル、成果は測れない - ChatGPT広告の価格と実態

OpenAIは、広告主が通常期待するよりもはるかに少ないデータしか得られないにもかかわらず、ChatGPT内の広告をプレミアム価格で売り込んでいる。同社は、ChatGPT広告の価格をインプレッション1000回あたりおよそ60ドルに設定している。

これは一般的なMetaの広告の約3倍に相当し、高額であるにもかかわらず広告主が受け取れるのは、総インプレッション数やクリック数など大まかな指標に限られ、購買といった下流の行動に関する洞察は得られないという。

ChatGPTは新しい広告環境として台頭しつつあるが、そこには明確なトレードオフが存在する。高いCPM(Cost Per Mille)と限定的なレポーティングにより、初期のテストは成果効率の追求よりも、ブランド露出と学習に主眼を置くことになる。

テストに前向きなマーケターにとっては、このフォーマットが拡大し、計測機能が改善される前に、会話内の広告がどのように機能するかを理解するための先行者メリットが得られるかもしれない。

プライバシー優先の広告設計 - OpenAIが選んだ信頼重視

OpenAIは将来的に計測の拡張余地を残しているものの、ユーザーデータを広告主に販売しないこと、また会話のプライバシーを守ることを約束している。こうした姿勢は、GoogleやMetaのようなプラットフォームで広告主が期待するターゲティングや効果測定の範囲を制限する。

最初の広告は今後数週間以内に、ChatGPTの無料プランおよび低価格のGoプランのユーザー向けに展開される。18歳未満のユーザーや、メンタルヘルス、政治といったセンシティブな話題を含む会話は対象外となる。

OpenAIはChatGPTの広告を、信頼重視のプレミアムプロダクトとして位置付けている。詳細なパフォーマンスデータがなくても文脈、注目度、ブランドセーフティが高価格を正当化できると想定しているという。

ChatGPT広告は、新たなAI主導の環境での可視性に高い対価を支払う意思のあるブランドには魅力的に映るかもしれないが、計測の不足は成果重視の広告主にとって二の足を踏ませる要因となりそうだ。1月26日付のSearch Engine Landが報じている。