新しい国家像を・・・ 【私の雑記帳】

レジリエンスの国に

 レジリエンス(耐性)のある国に─。2026年(令和8年)は内外共に政治、経済、社会全般に混沌とした状況が続きそうな気配。その中で、国、企業、個人(国民)共に真価が問われている。

 生成AI(人工知能)のさらなる進化などで、人の生き方や働き方もさらに多様化していくことになりそうだ。

 日本は、特に人口減、少子化・高齢化の流れの中で、経済の再生・地方創生をどう図っていくかという課題を抱える。

 人手不足、原材料費の高騰は、事業機会を奪い、経済的に影響が出てきそうだ。まさしく、レジリエンスが求められるのだと思う。

〝縮む日本〟の賢い生き方

「エフィシェント・シュリンキング(Efficient Shrinking)、効率的に規模を縮少するという考え方を、現実問題として捉えていく必要がある」とは日本商工会議所の小林健さん(1949年生まれ)の言葉。

 人手不足問題をどう克服するかについても、小林さんは「1つは少数精鋭型経営です。これはAIやIT(情報技術)を導入していくやり方。もう1つは多様な人材の活用ですね」と語る。

 各地の商工会に属している企業では、4社に1社が外国人材を雇い入れているという。人手不足は、日本の少子化の流れの中で起きており、短期的には解決の道を見つけ出すのは難しい課題。

 若い世代が結婚しなくなり、結婚しても子どもをもうけないという事象もすでに起きている。価値観もさまざまだ。

 急に、「産めよ、増やせよ」と言われても、ある程度定着した流れはそう簡単に変わらない。

 そこで、小林さんは、『エフィシェント・シュリンキング』、効率的に縮んでいくという考えを推奨。

「中小企業は事業承継の先にどう会社を発展させるかに関心が移っています」という小林さんの言葉には考えさせられるものがある。

成熟国家の発想を!

 新しい国家像をつくる─。

「日本も成熟した国家として、成熟国家の社会インフラをつくる時だと思います」と、三菱総合研究所理事長の小宮山宏さんは語る。小宮山さんには、『「課題先進国」日本』という著作がある。人口減、少子化・高齢化という流れの中で、日本には解決すべき課題が山積しているが、「課題解決先進国になろうよ」という小宮山さんの訴え。日本にはそうした課題を解決する力、潜在力があると思う。

 大事なのは意志であり、普遍の真理を衝く志である。

「成熟した飽和国家、物資の飽和している所こそ、資源は全部そこで回収できるんです」

 例えば、鉄鋼もそうだ。鉄鉱石を新しく掘り起し、多大なエネルギーや石炭を使って鉄鋼をつくるより、サーキュラー・エコノミー(循環経済)で、建物や車の廃棄物から回収すれば、「日本は資源の自給国家になる」という小宮山さんの発想である。

 マイナスをプラスに転化していく2026年にしたいものだ。