エア・ウォーターは1月14日、北海道鹿追町、帯広ガスとともに、鹿追町のバイオガスプラントで生成されるバイオガスを精製し、バイオメタンとして都市ガスに混入して供給する「地産地消型サプライチェーン」の構築に向け、3者で共同検討を開始すると発表した。家畜ふん尿由来のバイオメタンを都市ガスに混入する取り組みは国内初とされる。

  • バイオメタンを都市ガスに混入する「地産地消型サプライチェーン」

    バイオメタンを都市ガスに混入する「地産地消型サプライチェーン」

取り組みの概要

十勝地域は、畜産・酪農を中心とした農業が盛んな地域で、家畜ふん尿や食品残渣などの未利用バイオマス資源が豊富に存在している。鹿追町では、これらの資源を活用したバイオガス事業に早期から取り組んできた経緯があるという。エア・ウォーターは、バイオガスからメタンを抽出するバイオメタン化技術やガスエネルギー分野に関する知見を有している。

また帯広ガスは、地域の都市ガス供給事業者として、脱炭素化に資するエネルギーの確保を課題としている。今回の3者連携により、地域資源を活用した再生可能エネルギーの地産地消モデルの構築に向け、その実現可能性を多面的に評価するという。

検討内容としては、鹿追町内におけるバイオガスの発生量や未利用資源量の把握、エア・ウォーターによるバイオガス精製(バイオメタン化)技術の適用性評価、帯広ガスによる都市ガス導管への混入に関するガス品質、圧力、安全性などの技術的検証を行うという。

あわせて、CO2削減効果や環境価値の評価、事業性の検討、設備投資計画、3者の連携スキームについても検討を進めるとしている。

  • 左から帯広ガス内木社長、鹿追町喜井町長、エア・ウォーター西村浩和常務執行役員

    左から帯広ガス内木社長、鹿追町喜井町長、エア・ウォーター西村浩和常務執行役員

3者は、2026年度内の利用開始を目標に検討・作業を進め、事業としての実現可能性が確認できた段階で、実証事業の実施や設備導入など次のステップに移行する方針だとしている。

エア・ウォーターの西村浩和常務執行役員は、「当社のバイオメタン化技術とガスエネルギー分野での知見を活かし、地域資源を最大限に活用することで、持続可能なエネルギー供給モデルの構築に貢献してまいります」とコメントしている。