2026年の年頭にあたり、Wasabi Technologies Japan 取締役社長 脇本亜紀氏は年頭所感として、以下を発表した。

新年明けましておめでとうございます。

私たちWasabi Technologiesは、「シンプル・低価格・高速・安全」なクラウドストレージを提供し、「世界中のすべてのデータを保存する」というミッションのもと邁進してまいりました。

昨年は、弊社のスポンサー活動により、「Wasabiって何者?」と話題になるなど、ブランドの認知が広がり、幅広い業界で社会の重要なインフラとして定着した「飛躍の年」となりました。2026年の年頭にあたり、皆様と共に昨年の成果を振り返り、AI市場という新たな領域への挑戦を含む、一年の展望を共有いたします。

<2025年の振り返り:データプロテクションとAI基盤の確立>

データのバックアップは、我々の「ブレッドアンドバター(最も重要な事業)」であり、この分野を継続して強化しています。競合に先駆けて、ランサムウェア対策としてマルチユーザー認証(MUA)やCovert Copy(コバートコピー:データの不可視化)といったセキュリティ機能を追加料金無しで提供し、データ保護の有効な手段としてお客様にご利用いただいております。昨年の主な実績を振り返ります。

1.文教分野におけるセキュリティとコストの最適化
高等教育機関における導入が加速しました。学校法人 京都産業大学様の事例では、BCP対策およびランサムウェア対策として当社のストレージをご採用いただき、5年間で約2割のコスト削減効果を見込むなど、限られた予算内で最高レベルのデータ保護を実現するモデルケースとなりました。当社のサービスは、追加の予算を必要としない「価格の透明性」が強みであり、データが増加し続けてもコストを効率的に抑えられるため、予算が固定されているお客様においては特に高い評価を得ております。

2.最先端AI研究を支えるデータ基盤
一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)様および東京大学 松尾・岩澤研究室様との連携は、当社の技術力がAI時代の最前線で認められた証です。国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトの一環である「ロボット基盤モデル」の開発において、3ペタバイトを超える学習データの保存先としてWasabiが選定されました。耐久性、ネットワーク性能、そして圧倒的なコストパフォーマンスが、日本のロボット産業の未来を切り開く一助となっています。

3.製造業におけるデータ保護の強化
ここ数年、ランサムウェアによる被害件数は増加しており、昨年は日本を代表する企業も被害を受け、社会に大きな影響を与えました。そのため、特に製造業では、ランサムウェア対策として、重要アプリケーションのデータをクラウドに二次バックアップし、イミュータブル(不変)にするという動きが加速しています。当社は、サイバー攻撃への備えと費用効率の両面を考慮した最適な選択肢として、多くの製造業のお客様のデータバックアップ実績を積み重ねてまいりました。

<2026年の展望:攻めと守りの技術革新>

これらの実績を礎に、2026年はAIの急速な進化に対応する新しい市場に向け、さらなる技術革新で市場をリードしてまいります。AIワークロードにおいて、GPUを動かすための「燃料」であるデータは極めて重要であり、そのデータを効率的に蓄積・活用できるストレージ基盤が不可欠です。当社の戦略の柱となるのは、「攻め」と「守り」の技術です。

1.『高速』の追求(攻め)
「Wasabi Fire」は、コンピューティング負荷が高いAIおよび機械学習のトレーニング、リアルタイムの推論、高頻度のデータロギングに最適な、NVMe SSDベースの優れた性能を備えた超高速ストレージです。爆発的に増加するAIデータの処理速度を劇的に向上させ、お客様のイノベーションを加速させます。日本での提供開始は2026年上半期を予定しています。

2.『安全』の確立(守り)
Covert Copy は、データを物理的にエアギャップ(隔離)し「隠れた不変コピー」を作成し、改ざんも削除も不可能な最終防衛ラインを確保します。権限を持つユーザーのみしかアクセスができないため、外部ハッカーでも内部不正でも、変更不可能です。Covert Copy はBCPに必要なサイバーレジリエンスと確実なデータ復旧を保証します。

3.パートナーとの共創
さらに、当社はAIのユースケースに対応した新機能およびサービスの準備を進め、市場のニーズに迅速に対応してまいります。グローバルで約16,000社、国内でも300社以上のパートナーネットワークを活かし、「Wasabi Fire」を始めとするより多くのサービスを提供することで、パートナーエコシステムとともに成長してまいります。

<結びに>

AIワークロードの増加、また規制の強化やビデオデータの大容量化に伴い、データは増え続ける一方です。当社は、データが増加しても追加コストがかからず、価格透明性の高いサービスを提供することで、コスト削減を求めるすべてのお客様に対し、費用効率の観点から最適な選択肢を提供し続けます。

日本のクラウドストレージ市場は拡大していますが、我々はさらに市場を上回る成長を目指し、サステナビリティへの貢献も忘れず、皆様と共に発展を続けていく所存です。

本年も変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。