2026年の年頭にあたり、富士通 代表取締役社長 CEO 時田隆仁氏は年頭所感として、以下を発表した。
新年、明けましておめでとうございます。
富士通は、昨年6月に創立90周年を迎えました。この90年を振り返ると、およそ30年ごとに、ビジネスにおける大きな転換期を迎えています。今年は新たな中期経営計画をもって、100周年を迎える2035年に向けた成長軌道を描いていきます。その成長の柱となるのは、当社ならではの強いテクノロジーです。
2025年は、グローバルな有力企業との提携や協業が進みました。特に評価いただいたと感じるのは、当社ならではの強いテクノロジーと関連するケイパビリティを有していることです。それをきっかけに当社に関心をもっていただき、新たな関係を築けたことは、当社の持続的な成長にとって大変有意義なことですが、ここで止まることなく、次なるビジネスにつないでいくことが不可欠です。
世界の状況は、地政学的なリスクが依然深刻な状況にあり、各国の進む方向を引き続き注視する必要があります。しかしながら、富士通がとるべき行動は、揺るぎません。「イノベーションで社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」というパーパス実現に向けて、強みをもって取り組むこと、そのために私たち自身が持続的に成長する企業となっていきます。
2026年は、2025年度を最終年度とする現中期経営計画を完遂し、次なる成長に向けた重要なスタートの年となります。そのために、意識していきたいことは2つです。
一つは、「実感」です。
私たちは、テクノロジーを生み出し、それをお客様が自身のパーパス実現に必要な価値に変えて、提供していきます。この価値が評価され、対価をいただくことでビジネスが成り立っています。このテクノロジーを価値に変えることが、私たちの長年の課題となっています。お客様にとっての価値を作るためには、お客様が何を達成したいのか、そのために何が必要なのかを正しく理解する必要があります。行動し、得たその実感をもって、価値を生み出す。これを実践していきたいと思います。
もう一つは「共感」です。
複雑化する社会課題の解決には、強みを持つ組織が連携し、エコシステムで取り組むことが必要と言われていますが、今後ますますこの傾向は強くなると思います。その中で、富士通が選ばれる企業になるためには、富士通を知り、富士通に共感いただくことが必要です。2020年にパーパスを定めて以来、パーパスに共感いただき、提携に至ったケースも生まれてきていますが、富士通がどのような強みを持ち、何ができるのかを知っていただくことが、仲間づくりの第一歩となります。
情報伝達の手段は多様化し、生成AIの普及によって言語を超えて手軽に情報を伝えることができるようになりましたが、発信しなければ、何も起こりません。そして、実感を伴う情報は、何よりも説得力を持ちます。
自ら行動し実感を得て、それを自分の言葉で発信し、共感を得る、これを実践することで、お客様やパートナーとつながり、より大きな成果を生み出すことができます。自らも成長しながら、富士通ならではの貢献を果たしていきたいと思います。
