岐阜県飛騨市とさくらインターネットは12月22日、行政業務におけるAI活用の有効性検証を目的に、国内完結型の生成AI業務支援サービス「さくらのAIソリューション」を同市に提供する実証実験を開始した。
実証実験の概要
実証実験は、さくらのAIソリューションが提供する議事録作成アプリケーションや、RAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)機能を備えたチャットアプリケーションなど、行政業務に直結する機能を飛騨市が活用し、業務効率化と職員のAIリテラシー向上を図ることを目的として実施する。
さくらインターネットは行政業務におけるAI活用の有効性検証を目的に、飛騨市へ「さくらのAIソリューション」を無償で提供。導入研修から業務利用、検証までのプロセスを通じて、議事録作成や文書検索といった日常業務の効率化を図り、AI導入における課題や効果を総合的に確認する。
さくらのAIソリューションは、さくらインターネットが日本国内のデータセンターで運用する、専有GPU環境を基盤とし、高いセキュリティ性、月額固定で利用できるコスト設計、業務アプリケーションの開発や導入を支援するサポート体制を備えた生成AI業務支援サービス。国内のデータセンターで完結する国産サービスとしての信頼性が飛騨市から評価され、行政業務の現場で効果を検証する目的から実証実験での採用に至った。
これまで飛騨市では、行政業務の効率化や住民サービスの質向上を目的に、書かない窓口システムの導入や、さまざまなデジタル人材育成研修など、デジタル技術の積極的な導入・活用を進めてきた。また、今年6月に同社が実施した「自治体向けクラウド勉強会」を飛騨市で初開催したことがきっかけとなり、実証実験の実施へとつながったという。
今後、飛騨市は実証実験を通じて得られた知見をもとに、行政業務のさらなる効率化と住民サービス向上へ向けた取り組みを検討していく。さくらインターネットは、国産クラウド基盤を生かしたソリューションの提供を通じ、行政業務の効率化と住民サービス向上に資する自治体DX支援に貢献していく方針だ。