ソフトバンクは、5G商用ネットワークで「MEC」や「ネットワークスライシング」を低コストで実現する「SRv6 MUP」を活用したサービスを提供することに世界で初めて成功したと12月18日に発表。この取り組みで得られた知見を生かし、順次提供範囲を拡大していく予定だという。

ソフトバンクが開発を進める「SRv6 MUP」(Segment Routing IPv6 Mobile User Plane)は、5Gの特長を生かしたMEC(Multi-access Edge Computing)やネットワークスライシングなどを、従来のモバイルネットワークよりも低コストかつ容易に実現する技術。

2022年の開発発表において、ソフトバンクの専務執行役員 兼 CTO(当時)の佃英幸氏は「モバイル通信において、IPネットワークは長らくユーザーデータを通すだけの伝送路だったが、SRv6 MUPによってネットワークそのものが、モバイル通信のデータ転送処理に関する問題への包括的な解決策となる」とコメントしていた。

  • SRv6 MUPのイメージ

    SRv6 MUPのイメージ

2023年2月にはSRv6 MUPのフィールドトライアルを開始し、さまざまな検証を実施。5G商用ネットワークでの提供に向けて開発を進めてきた。今回、世界で初めてSRv6 MUPを活用した5G商用ネットワークにおいて、固定無線アクセスの一部でサービスを提供することに成功した。

ソフトバンクは、「SRv6 MUPがもたらす低遅延なサービスをより多くのユーザーに提供することをめざして、引き続き開発・検証を進める。また、さまざまなテクノロジー企業や各国の通信事業者と連携してSRv6 MUPを活用することで、MECやネットワークスライシングの効率的な実現をめざす」としている。