Microsoftは12月11日(現地時間)、Microsoft 365 CopilotおよびMicrosoft Copilot StudioにOpenAI GPT-5.2を導入したと発表した。Microsoft 365 CopilotではWork IQと連携することで会議、メール、ドキュメントなどの洞察、市場調査、戦略プランニング、推論などを提供。
Copilot ChatおよびCopilot Studioでは独自のビジネス課題の解決や魅力的なエージェントエクスペリエンスの創出に、最新のイノベーションを活用できるという。
CopilotとGPT-5.2がもたらす新しい価値の創造
GPT-5.2は同日発表されたOpenAIの最新モデルシリーズ。複雑な問題および戦略的洞察を提供するGPT-5.2 Thinkingと、日常の執筆、翻訳、スキル構築の効率化を提供するGPT-5.2 Instantを統合している。
OpenAIの発表によると、スプレッドシートやプレゼンテーションの作成、コード作成、画像認識に加え、長文コンテキストの理解、ツール活用、複雑な多段階プロジェクトの処理などで高い性能を発揮し、これら性能向上が実世界における複雑なタスクの一貫した処理を可能にするという。
OpenAIが実施した前モデルのGPT-5.1と比較したベンチマークテストでは経済貢献度を測る「GDPval」で2倍近いスコア、ソフトウェアエンジニアリング分野の比較で数ポイント上回る結果を獲得している。GDPvalの試験においては、専門家の11倍以上の速度、1%未満のコストを達成。人間による確認作業は引き続き必要だが、その業務を大幅に改善するという。
Microsoftはこの生成AI技術を、企業の業務効率化および戦略的活用を推進する取り組みの一環として提供する。CopilotはGPT-5.2以外にもさまざまなAIモデルを提供しており、利用者は業務に最適なモデルを選択可能。ビジネスニーズに合わせた最先端のAIイノベーションを利用することができる。
発表と同時にリリースを開始、エージェントは自動アップデート
Micrsoftはこの発表と同時に、Microsoft 365 Copilotライセンスを持つ利用者を対象としてGPT-5.2の提供を開始した。展開は段階的に実施され、今後数週間以内にすべてのユーザーに提供を完了する予定とされる。Microsoft 365 Premiumの利用者を対象とした展開は、2026年初頭の開始を予定している。
Copilot Studioは早期リリースサイクルの環境を構築している利用者を対象に提供を開始。環境を構築していない利用者には順次展開を拡大していくものと推測される。なお同社はGPT-5.1で稼働中のエージェントを自動的にGPT-5.2に移行すると発表しており、利用者には影響評価を実施することが望まれる。
Microsoftは利用者からのフィードバックを通して改善を続け、業務効率の改善および将来を見据えた企業戦略に寄与していく方針だ。まだAIを導入していない企業には同社のAI活用に関する情報サイト「WorkLab: Hard Data, Compelling Stories, Vital Insights」を紹介し、AIが企業にもたらす可能性と洞察の閲覧を提案している。

