UiPathは12月10日、NTTデータ・ウィズとエージェンティックオートメーションおよびビジネス・プロセス・アウトソーシング(以下、BPO)の日本市場での展開を加速するための協業に向けた基本合意を締結したと発表した。
協業においては、両社が共同で日本市場向けのビジネスプランを策定・推進する。NTTデータ・ウィズは、同社が運用するBPO現場にUiPathのエージェンティックオートメーションを導入し、業務の効率化と品質向上を図る。この取り組みにより、日本企業がエージェンティックオートメーションを導入するために必要な知見や実績を蓄積する。加えて、両社は共同でAI人材の育成や、生成AIを取り入れた次世代のBPOサービスの創出にも取り組む。
3つのステップで進められる協業
UiPath 執行役員 エンタープライズ営業本部長 石本尚史氏は、「現在、BPOにおいてエージェンティックオートメーションを実装することに取り組んでおり、高度化されたサービスをNTTデータ・ウィズのクライアントに提供する」と説明した。
協業は3つのステップによって進められる。ステップ1では、NTTデータ・ウィズが自社のBPOの土壌でエージェンティックオートメーションの経験を拡大する。「NTTデータ・ウィズがカスタマーゼロとして、クライアントにエージェンティックオートメーションを提供する」(石本氏)という。
ステップ2では、さまざまな業界・業種に対し、エージェンティックオートメーションの拡大と商材化を図る。石本氏は、「エージェンティックオートメーションを実装できる人材を育成することが急務。バックオフィスはニーズが大きいので、提供の準備を整える」と語っていた。
ステップ3では、マーケットに広く展開する。デジタルを活用したBPO、さらにエージェンティックオートメーションを生かして汎用化した業界標準BPOの展開を図る。
エージェンティックオートメーションでBPOを進化
NTTデータ・ウィズ デジタルストラテジー事業本部 取締役 本部長 林 麻由美氏は、「今まで培ってきたバックオフィスのノウハウにエージェンティックオートメーションを融合させて、付加価値の高い次世代のBPOを提供したい」と述べた。
「今まではAsisのBPOを提供し、自社のノウハウで効率化してきた。今後は、エージェンティックオートメーションで高みを目指した形で進化させたい」(林氏)
UiPath Maestroが機能拡充
同日、UiPath Platform for agentic automation and orchestrationの機能拡充も発表された。プロダクトマーケティング部 部長 夏目健氏は、主要な拡張として、以下を紹介した。
- UiPath Maestroによるエンタープライズ向けオーケストレーション
- UiPath Solutions
- Playground
UiPath Maestroはエージェントによる自動化とシームレスなオーケストレーションの融合を実現する。追加されたMaestro Case Managementは、請求審査、ローン申請、紛争、調査といったケース向けに事前構築済みのオーケストレーション機能を提供する。
夏目氏は、「定型業務はビジネスワークフローとして処理できるが、定型化されていない業務をケースマネジメントで管理する」と説明した。
同様に追加されたMaestro Process Appsは、プロセスやケースをリアリタイムで可視化して実用的なインサイトをビジネスユーザーに提供する。SLA違反などの問題が発生する前に問題を解決するためのダッシュボードを提供するという。
UiPath Solutionsは特化型のエージェンティックソリューション。特定の業界を対象とする業務ワークフローについて、エージェント、構築済みのワークフローの自動化、オーケストレーションを組み合わせて提供する。同ソリューションを利用すると、ユースケースに基づいてオートメーションを進めることが可能になる。
PlaygroundはUiPathプラットフォームの無償体験環境で、環境の構築、セットアップ、ログインなしにUiPath製品へアクセスすることを実現する。ガイド付きのシナリオが提供されるため、具体的な活用シナリオを理解することが可能。現在、英語のプレビュー版が公開されており、日本語対応は2026年初旬が予定されている。






