Securityonlineは12月9日(現地時間)、「Ad Code Found in ChatGPT Android Build, OpenAI Denies Current Advertising Tests」において、ChatGPTアプリのAndroid版(テスト版)から広告関連のコードが発見されたと伝えた。
OpenAIのプロダクトマネージャーを務めるNick Turley氏は公式声明で「現在いかなる広告機能もテストしていない」と述べ、発見者の主張を否定したという。
広告配信を否定も、将来の可能性は否定せず
広告関連のコードは、ChatGPTプラグインツール「AIPRM」のチーフエンジニアを務めるTibor Blaho氏によって発見された。同氏はChatGPTアプリのバージョン1.2025.329から「マーケットプレイスコンテンツ」、「検索広告」、「検索広告カルーセル」などの文字列を発見したという。
これらは広告フレームワークに関連する用語と見られ、将来的な広告導入の準備ではないかとの憶測を呼んだ。Securityonlineによると、技術的な痕跡が確認されたことでユーザーコミュニティー内に議論を巻き起こしたという。
この主張に対し、Nick Turley氏は前述のとおり否定し、さらに公開されたスクリーンショットについて「偽物か、広告ではない」と指摘。しかしながら、もし導入する決定を下せば慎重に行動するだろうと付け加え、広告配信を完全に否定する姿勢は示さなかったとされる。
計算コストが広告配信の模索につながった可能性
OpenAIのChatGPTは約8億人の週間アクティブユーザーを抱えている(公式発表:OpenAI DevDay 2025 | OpenAI)。さらに月間訪問数は50億から60億に達すると推計され、研究によれば2025年7月には7億人が週に180億件のメッセージを送信したとのこと。この規模は広告事業を展開する上で強力な基盤となり得るもので、潜在的な市場価値はきわめて大きい。
専門家はOpenAIがこの膨大な会話データを活用すれば、ターゲティング広告や「検索結果に組み込む広告モデル」を構築できると指摘する。肥大化の進む計算コストという課題に対し、広告収益はサブスクリプション以外の持続的な資金源となる可能性がある。長期的なサービス維持のために、広告は避けられない選択肢となりつつある。
