AIチャットボットの代名詞とも言えるOpenAIの「ChatGPT」。約3年前に公開されて現在のAIブームを作ったが、ここに来て成長のペースが鈍化しているという。

GoogleがOpenAIを猛追

市場調査会社であるSensor Towerの最新データによると、ChatGPTはモバイル端末での世界ダウンロード数の50%、月間アクティブユーザー数(MAU)の55%を占めるなど、依然としてリードしている。

ChatGPTのMAUは2025年11月時点で8億1000万で最多、続いて「Google Gemini」(3億4600万)、「Microsoft 365 Copilot」(2億2100万)、「Perplexity」(4500万)、「Grok」(3400万)、「Claude」(1100万)と続く。

しかし、GoogleのGeminiがダウンロード数の伸び率、MAUの増加率、アプリ利用時間の伸び率のいずれにおいてもChatGPTを上回り始めている。8月から11月にかけての成長率を比較すると、ChatGPTのMAUは約6%の増加にとどまったのに対し、Geminiは同期間に約30%増加。9月に発表された新しい画像生成モデル「Nano Banana」が採用拡大を後押ししたとみられる。

さらにSensor Towerによると、米国のAndroidユーザーの約2倍が、独立したGeminiモバイルアプリではなく、Android OSを通じて直接Geminiを利用しているという。アプリ利用時間についても、Geminiユーザーは11月時点で1日平均11分をアプリに費やしており、3月から120%増加した。一方、ChatGPTユーザーの1日あたりの利用時間は同期間で6%増にとどまり、11月は7月比で10%減少しているとのこと。

PerplexityとClaudeからの挑戦もChatGPTに影響を与えている可能性がある。両サービスとも2025年に3桁成長を記録し、Perplexityは前年比370%増、Claudeは190%増となった。OpenAIはすでに危機感を抱いている。先に、CEOのSam Altman氏が「Code Red」とする社内メモを出し、パーソナライゼーション、信頼性、画像生成などの分野でAI製品の改善に注力するようスタッフに指示していることが明らかになった。TechCrunchが12月5日付けて報じている。