NTTデータ北陸、NTTドコモビジネス(旧 NTTコミュニケーションズ)、輪島市は12月5日、ネットワークスライシングなどの先端技術を活用した災害時の通信安定化と防災情報のスムーズな配信を目指し、情報伝送に関する実証実験を実施することを発表した。

今回の実証では、NTTドコモビジネスが検証中の通信安定化技術であるスライシングなどのネットワーク技術や、NTTデータ北陸が提供する地方自治体から住民に向けて防災情報を伝達するための防災情報伝達システム「減災コミュニケーションシステム」を活用し、災害発生時においても映像や音声の伝送を安定かつ円滑に実施できるのかを検証する。

  • 実証の概要

    実証の概要

実証実験の背景

災害時には通信回線の混雑や障害により、重要な情報伝達のための通信や緊急対応の関係者間の通信が不安定になる場合がある。また、災害時には通信キャリアの無線基地局に接続されている光ケーブルなどの通信回線が切断され、周辺地域が通信圏外となり適切に防災情報を伝達できない場合もある。

これらの課題に対し、通信安定化技術であるスライシングと、移動基地局車およびStarlink(スターリンク)を組み合わせ、映像伝送や音声伝送の安定した通信品質を確保し、被災地の迅速な救助や円滑な復興作業の実現を目指す。

実証実験の概要

今回の実証では、輪島市役所前駐車場およびコミセンマリンタウンBASEを実証フィールドとして、「スライシングによる通信安定性の検証」と「Starlinkを活用した通信回線確保の検証」を実施する。

スライシングによる通信安定性の検証

輪島市役所前駐車場にStarlinkに接続された移動基地局車を準備し、コミセンマリンタウンBASEとの間での映像伝送およびサイネージシステムや「減災コミュニケーションシステム」による防災情報伝達が可能かを検証する。

コミセンマリンタウンBASE側の環境では疑似的に混雑環境を作り出し、通常回線ではコミュニケーションが難しいような状況でも通信安定化技術であるスライシングを活用して、安定したリアルタイム映像伝送によるコミュニケーションや災害情報受信ができることを確認する。

Starlinkを活用した通信回線確保の検証

Starlinkをバックホールとした移動基地局車の通信を経由して、コミセンマリンタウンBASEとの間での映像伝送や防災情報伝達が可能かを検証する。コミセンマリンタウンBASE側との映像伝送によるコミュニケーションの実施や「減災コミュニケーションシステム」により、コミセンマリンタウンBASE屋外に設置されたスピーカーで音声放送ができるのかを確認するとともに、コミセンマリンタウンBASE内に設置されたサイネージにもリアルタイムで情報を配信する。