NTTとNTT東日本は12月4日、テレビ埼玉および日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)協力の下、11月23日(日)にNACK5スタジアム大宮で開催された「明治安田J2リーグ 第37節 RB大宮アルディージャ vs 徳島ヴォルティス」において、ローカル5Gを活用した高画質・低遅延で安定的な映像伝送によるTV生中継の実証実験を実施し、放送事業者における映像制作現場へのローカル5Gの実用性を確認したことを発表した。

実証の背景と目的

近年、スタジアムや大型施設では、DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションを活用した来場者や視聴者の体験価値向上が注目されている。一方で、施設を利用する事業者は、映像制作現場など多くの現場で人手不足が続いており、業務効率化が求められている。

そのため、スタジアムや大型施設は、スポーツやエンタメの提供だけにとどまらず、DXソリューションによる利用者全体の満足度の向上も期待されている。今回の取り組みでは、スタジアムや大型施設において、DXソリューションを通じてスポーツ・エンタメの新たな体験価値を創出するとともに、利用事業者の業務改革を目指した。

具体的には、利用事業者の一つである放送事業者の映像制作現場において、ローカル5Gの実用性を検証した。

  • 実証の取り組みの概要図

    実証の取り組みの概要図

実施の概要

スタジアム内にFLARE SYSTEMSのシステムを用いて専用の無線通信インフラであるローカル5Gを整備した。これにより、ケーブルレスカメラによる撮影とローカル5Gを活用した映像伝送を実現し、テレビ埼玉の協力によりテレビ生中継を実施した。

この取り組みにより、従来の有線設備を用いた撮影と比較して、映像制作現場の効率化に貢献するとともに、テレビ生中継の映像制作現場においてもローカル5Gが活用可能であることを実証したとのことだ。

今回の施策における特徴

ローカル5Gを活用した映像制作による生中継という明治安田Jリーグ公式戦での試みにより、ローカル5Gの特性を生かして安定した高品質な映像をリアルタイムに伝送した。映像制作の効率化として、ケーブル敷設作業の低減により、準備時間の短縮と人員の最適化にも寄与している。