テック企業は数あれど、ビジネスモデルはさまざまだ。NVIDIAの創業者兼CEOのJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏はポッドキャスト番組「The Joe Rogan Experience」にて、自社を「テクノロジーのみをビジネスとする唯一の大企業だ」と話したという。
Google、AWSを意識か
フアン氏の発言は、Google、Amazonなどの顧客企業が独自のチップ開発を進めている背景で行われた。中でもTPU(Tensor Processing Unit)開発を進めるGoogleについては、Metaが数十億ドル規模で購入を計画していると11月末にReutersが報じている。
AWS(Amazon Web Services)も今週、米ラスベガスで開催中の自社イベントで複数の新しいチップを発表している。各社が技術改良を進めることで、これらのチップは将来的に高価なNVIDIA製品の代替となる可能性がある。
ポッドキャストでフアン氏は「世界の大手テック企業を見ると、その大半が広告やソーシャルメディア、コンテンツ配信をビジネスにしている」と指摘、これに対して自社は「世界で唯一、テクノロジーのみをビジネスとする大企業」と述べ、同社の独自性を強調した。
さらに「われわれは構築するが、広告は行わない。収益を得る唯一の方法は、素晴らしいテクノロジーを創造し、それを販売することだ」とも述べたという。この発言については、フアン氏が競争が激化する中でNVIDIAの中心的な位置付けを強調する狙いがあるようだ。
それでもNVIDIAは、現在でもAIブームの中心にいる。同社単独で世界の株式市場の1%、米国市場の8%を占めているとされる。同社は、大手テック企業が今年だけでAIインフラに約5000億ドルを投資する中、需要の急増による恩恵を受けているという。
今後、AI技術が発展するとビジネスモデルにどのような影響を与えるのだろう。この問いに対しては、フアン氏自身も「将来どのような影響をもたらすのか、実際には誰にも分からない」と述べたとのことだ。12月3日付でAxiosが報じている。