
アームとオープンAIの成長がSBGを力強く後押し
「前四半期の決算で『2025年度は加速の年になる』と申し上げたが、まさにその言葉通りの業績となった」
こう語るのは、ソフトバンクグループ(以下、SBG)専務CFO(最高財務責任者)の後藤芳光氏。
SBGが2026年3月期第2四半期の決算を発表。最終利益は2兆9240億円。前年同期に比べて約2.9倍となり、中間決算として過去最高益となった。生成AI(人工知能)『チャットGPT』で知られる米オープンAIへの出資に係る投資利益2兆1567億円を計上した他、傘下の英半導体設計ARMの売上高が過去最高を記録。AI関連の需要が増加していることが大きい。
年度初めから同社の株式時価総額は約3倍に増加。11月12日時点の時価総額は約30兆円で、トヨタ自動車(約50兆円)に次ぐ2位をキープしている。
後藤氏は「アームとオープンAIの両社の成長がともに、『ASI(人工超知能)のNo.1プラットフォーマーになる』というソフトバンクグループの目標を力強く後押ししている」と語る。
ただ、アナリストは「成長期待と調整局面への警戒感の綱引き局面にある。もしAI投資ブームに深さを伴った調整局面が到来した場合、痛みを伴った資金化が必要となるリスクがあり、積極的な投資は〝諸刃の剣〟のようにも映る」と指摘する。
後藤氏が言うように、「チャットGPTのユーザー数が8億人に到達するなど、他の生成AIプラットフォームを大きく上回っている」ことは事実。それでも、現在は米グーグルや中国のディープシークなど、世界中で開発競争が進んでおり、オープンAIがどこまで市場を先導し続けられるかは不透明だ。