Windows Centralは11月12日(現地時間)、「Windows president says platform is "evolving into an agentic OS," gets cooked in the replies - "Straight up, nobody wants this"」において、「Windows OSはエージェント型OSへと進化している」というMicrosoftのWindows部門プレジデントPavan Davuluri氏の投稿に対し、ユーザーから反発の声が上がっていることを伝えた。

Microsoftは今年9月にWindows部門を再編し、Davuluri氏を新たな責任者に任命した。したがって同氏の発言は、Windowsの将来像を直接的に示すものとして注目を集めている。

「Microsoft Ignite」で発表予定

Microsoftは11月20日(現地時間)に開催する「Microsoft Ignite」で、WindowsやMicrosoft CopilotにおけるAIイノベーションに関する発表を行う予定である。Davuluri氏はこの発表について取り上げる形で、Xにおいて「Windowsはエージェント型OSへと進化しており、デバイス、クラウド、AIを接続して、どこでもインテリジェントな生産性と安全な作業を解き放つ」と投稿した

  • Pavan Davuluri氏によるXへの投稿

    Pavan Davuluri氏によるXへの投稿

物議を呼んでいるのはまさにこの投稿の「Windowsがエージェント型OSへと進化している」という部分である。これは、WindowsがAIを活用してエージェント的に振る舞うOSになることを示唆しており、従来の「人間が使うシステム」という枠組みを超える可能性を読み取ることができる。それ自体は新しい発表ではなく、9月にMicrosoftが行ったWindows部門の再編の目的とも一致している。同社はWindowsをAIプラットフォームとして再定義し、AIを媒介とするサービス基盤へと進化させようとしている。

AIへの投資の前に「まずは基本を整えるべき」という声が多数

しかしながら、Davuluri氏のXへの投稿には多くの反発の声が寄せられている。とくに目立つのは「そんなOSは望んでいない」というコメントで、多くのユーザーがWindowsに対して余計な機能を望んでおらず、むしろ安定性やシンプルさを求めている現状が浮き彫りになった。コメントには、Windowsの不具合の多さに対する批判も多く、AI機能優先の開発方針がユーザー体験を悪化させているという指摘もある。

さらにWindows Centralは、MicrosoftがAI関連プロジェクトに資金を集中させるあまり、他部門の予算を削減しているという事例も紹介し、OSを含むWindowsの開発や改善が後手に回っていると指摘している。こうした動向は、OSを通じた収益拡大とユーザー満足度のバランスをどう整えるかという課題を浮かび上がらせている。

AIによる革新的な進化はたしかに魅力的なものではあるが、まず基本を整えるべきだというユーザーの声に対しても、Microsoftは真摯に耳を傾ける必要があるだろう。