米Anthropicは10月20日(現地時間)、AIコーディング支援ツール「Claude Code」を、Webブラウザで利用する「Claude Code on the web」を発表した。Anthropicが管理するクラウドインフラ上で、複数のコーディングタスクをAIに委任し、並列で実行させることが可能になる。
これまで開発者は、ターミナル(CLI)や、VS Codeなどのコードエディタ(IDE)を通じてClaude Codeを利用していた。今回発表されたWeb版では、ブラウザからGitHubリポジトリに接続し、実行したいタスクを自然言語で記述すると、Claudeが実装作業や修正作業を開始する。
各タスクは隔離された環境で実行され、開発者はその進捗をリアルタイムで追跡できる 。また、AIが作業を進めている最中に指示を出し、作業内容をその場で調整することも可能である。
クラウド実行の最大の利点は、複数のタスクを並列処理できる点にある。
開発者は、単一のインターフェースから異なるリポジトリ(プロジェクト)にまたがって、複数のバグ修正や並列開発など、複数の作業を同時に進めることができる。プルリクエストの自動作成や変更点の概要作成などもサポートし、開発プロセス全体の効率化を支援する。
Anthropicによれば、クラウド実行は以下のような、比較的短時間で完了する作業や明確な仕様が定まっている作業で特に効果を発揮するという。
- プロジェクトの構造やリポジトリ構成に関する質問への回答
- バグ修正や定型的で明確に定義されたタスク
- テスト駆動開発(TDD)を使った検証が可能なバックエンドの変更
企業のコードをクラウド上で扱う際の懸念に対し、Anthropicは「セキュリティ・ファーストなクラウド実行」を掲げる。すべてのClaude Codeタスクは、ネットワークとファイルシステムが制限された独立したサンドボックス環境で実行される。Gitとのやり取りは安全なプロキシサービスを経由し、Claudeは許可されたリポジトリにのみアクセスする。ユーザーはカスタムネットワーク設定を追加して、Claude Codeがサンドボックスから接続できるドメインを選択できる。
利用条件と開始方法
Claude Code on the webはリサーチプレビューとして、「Pro」(月額20ドル)および「Max」(月額100ドル/200ドル)加入者へのベータ版の提供が始まった。claude.com /codeからアクセスし、最初のリポジトリを接続して開始する。Claude Codeはモバイルでも、iOS版「Claude」アプリで利用できる。クラウドベースのセッションは、他のClaude Code利用と同じレート制限(使用回数制限)を共有する。


