クロスユーとシンガポールの宇宙産業団体・Singapore Space & Technology Think Tank(SST Think Tank)は、宇宙産業領域における国際協力促進に関する覚書(MOU)を締結。SST Think Tankが主導する「アジア太平洋宇宙産業協会連合」(AASTA)にクロスユーが正式に加盟し、日本から唯一の加盟団体として、各国との産業連携を本格的に進めていく。

今回のMOU(Memorandum of understanding)は、オーストラリアのシドニーにて開催された国際宇宙会議「IAC2025」において締結されたもの。IAC2025で発足が発表された、アジア太平洋エリアとして初めての宇宙関連産業団体が集結する国際産業連携の枠組みだという。

AASTA(Asia Pacific Alliance for Space Trade Associations)には今後、米国や英国、インドといった主要国団体の加盟も予定されており、宇宙産業におけるビジネス創出の加速を目的に、各国の宇宙産業団体が連携してビジネスマッチングや海外進出支援、共同イベントの開催などを推進していく。

クロスユーは、大手企業からスタートアップ、さらに非宇宙企業を含む幅広い日本の宇宙プレイヤーを束ねる民間団体として、そのネットワークと活動実績が評価され、今回の加盟が実現。今後、日本企業の国際展開を支援するとともに、海外企業の日本市場参入を後押しするハブとしての役割を果たすとしている。

クロスユーとSST Think Tankの連携イベントの第一弾として、「NIHONBASHI SPACE WEEK 2025」(会期:10月28〜31日)のなかで、「Japan-Singapore Co-Creation Workshop」と題したワークショップを開催。アジア太平洋の産業団体をつなぐ新たな協力の可能性を発信するという。開催日時は10月29日18時〜21時。詳細はイベント公式Webサイトを参照のこと。