NTTデータは10月3日、ユーザーの依頼内容の意図を理解してタスクを自律的に実行するエージェント型AI基盤「LITRON CORE」を提供開始することを発表した。ユーザーからの依頼に対して複数のエージェントが連携しながらワークフローを構築し、必要に応じて新規エージェントを自動生成するなど、さまざまな業務領域で自動化を支援するという。
今後は、同サービスが標準的に具備する機能群を拡充するとともに、自然言語や直感的なUI(ユーザーインタフェース)操作によるエージェント作成機能、共創エコシステムを実現するためのエージェント汎化機能などを提供する予定。
同社はエージェント型AIの構築と提供を通じて、生成AI活用における「Smart AI Agent」構想の実現に取り組むとしている。
サービス提供開始の背景
国内のオフィスワークにおいては、文書作成や情報収集、調整業務などの定型作業が依然として大きな負担となっており、属人化や品質のばらつきが生じている。また、人口減少による労働力不足といった社会課題は不可避であり、定型作業の効率化は急務とされる。
NTTデータはこうした課題に対し、日常の定型作業を代替し新たな労働力を提供するため、生成AI活用により業務プロセス全体の高度な自動化を推進する「Smart AI Agent」構想を発表している。
同社はこの構想の実現をするため、オフィスワーカー向けに営業領域の「LITRON Sales」や、マーケティング領域の「LITRON Marketing」など、特定の業務に特化したサービスを提供してきた。
今回提供を開始する「LITRON CORE」では、エージェント型AI基盤として業種や部門を横断し、汎用的かつ柔軟に業務を自動化できる基盤を提供する。
サービス概要
複雑なタスクやワークフローを実行するエージェント型AI基盤「LITRON CORE」は、ユーザーの依頼に対して単一または複数のAIエージェントが連携してワークフローを構築する。さらには、必要に応じて新規にエージェントを自動生成する。
パーソナルエージェントによる計画立案
パーソナルエージェントは、ユーザーの指示から意図を理解し、計画を立案する。この際に、ユーザーとのやりとりの中でユーザーの特性に関する知識を自動で収集、保存する。保存したユーザー特性情報は各エージェントで活用され、ユーザー特性をふまえたタスクの実行を可能にするという。
統括エージェントによるタスクの実行管理
統括エージェントはパーソナルエージェントが作成した計画をもとに、複数のエージェントをアサイン。汎用エージェント群や業務特化エージェント群がそれぞれ連携しタスクを実行する上での管理を行う。
汎用エージェント群・業務特化エージェント群によるタスク実行
汎用エージェント群(Web検索、社内ナレッジ検索、コーディング、可視化など数10種)から業務特化エージェント群(スライド作成、Advanced Research、高度Excel分析など)まで、幅広いエージェントを提供する。ユーザーの指示に対し単一のエージェントで処理できない場合には、エージェント同士が連携し自律的にワークフローを組んで対応する。
タスク実行時における新規エージェントの自動生成
タスク実行時に「LITRON CORE」で標準的に備えていないエージェントが必要となった場合には、新規エージェントを自動で生成し、ワークフローに組み込む。これにより、ユーザー特有の複雑な業務まで幅広いユースケースに対応可能とのことだ。
社内外のデータ活用
社内規定や業務関連資料、外部の公開データなど多様なデータを生成AIとセキュアに連携させて回答文を作成する「LITRON Generative Assistant」で培ったクローリング技術を活用し、社内情報(社内サイト、ファイルサーバ、クラウド、SaaS)、Web検索による社外情報、入力から取得したユーザー情報(個人ファイル、PJファイル、作業ファイル、ユーザー特性情報)を横断的に活用可能。。


