Microsoftは9月23日(現地時間)、Windows 11向けのプレビュー更新プログラム「KB5065790」(OSビルド 22621.5984)をリリースした。この更新プログラムにより、特定の環境でサインイン画面がフリーズする問題や、SMB v1プロトコルで共有ファイル/フォルダーに接続できない問題などを含む、複数の既知の問題が修正される。

  • 2025 年 9 月 23 日 — KB5065790 (OS ビルド 22621.5984) プレビュー - Microsoft サポート

    2025 年 9 月 23 日 — KB5065790 (OS ビルド 22621.5984) プレビュー - Microsoft サポート

サインイン画面のフリーズやSMB v1プロトコルの問題が解消

KB5065790における主な変更内容は次のとおりである。

  • モバイルブロードバンド接続を使用してサインイン中に、ユーザーがSIM PINを入力した後でWindowsのサインイン画面が停止する問題を修正
  • Microsoft Edgeをインターネット エクスプローラー互換モードで実行している場合に、 特定のドメインのリダイレクトが原因でフリーズする問題を修正
  • 複数のモニターを使用したリモートデスクトッププロトコル(RDP)のセッション中に、ドッキングステーションから切断されるとシステムが予期せずシャットダウンする問題を修正
  • 中国語IMEを使用している場合に一部の文字が正しく表示されない問題を修正
  • SMB v1プロトコルを使ってTCP/IP NetBIOS(NetBT)経由で共有ファイル/フォルダーに接続できない問題を修正
  • 共有プリンタの設定で印刷キューを表示したときにUIがフリーズする問題を修正
  • McpManagementサービスが説明なしで表示される問題を修正

KB5065790は2025年9月期のセキュリティ修正を含まないオプション更新プログラムであり、今後大きな問題が発生しなければ、そのまま10月の月例更新プログラムで正式に採用されることになる。したがって適用を急ぐ必要はないが、もし上記に挙げた修正済みの問題を抱えている場合は、先行してアップデートしてみるのがいいだろう。

なお現時点ではオプションであるため自動更新の対象にはなっていないので、適用するにはWindows UpdateかWindows Updateカタログを使用して手動でインストールする必要がある。