Microsoftは9月22日(現地時間)、Windows 11 バージョン24H2向けに緊急の帯域外更新プログラム「KB5068221」(OS Build 26100.6588)をリリースした。この更新プログラムを適用することで、特定の環境においてOfficeアプリケーションでエラーが発生する問題が修正される。
Windows Updateカタログからの手動でのインストールが必要
リリースノートによれば、KB5068221では、Microsoft Application Virtualization(App-V)環境においてOfficeアプリケーションが起動できなかったり、動作の停止を引き起こしていたりした問題が修正されたという。App-VはMicrosoftが提供しているWindows向けのアプリケーション仮想化ソリューションで、アプリをPCに直接インストールする代わりに、仮想環境から配信して実行できる仕組みを提供する。
App-V環境でOfficeアプリにエラーが発生していた原因は、AppVEntSubsystems32またはAppVEntSubsystems64システムコンポーネントの不具合であったと説明されている。
KB5068221は累積更新プログラムであるため、App-VのOffice問題の修正だけでなく、2025年9月9日リリースのセキュリティ更新プログラム「KB5065426」における修正や改善も含んでいる。したがって、まだKB5065426を適用していない場合でも、KB5068221だけを適用すればよい。
SMB v1プロトコル関連の既知の問題は未解決
ただし、KB5068221には、KB5065426で発覚したSMB v1プロトコル関連の既知の問題が残っている。これは、NetBIOS over TCP/IP(NetBT)経由で使用している共有ファイル/フォルダーに対して、SMB v1プロトコルでの接続が失敗するというものである。Microsoftでは現在この問題の解決に取り組んでおり、今後のWindows更新プログラムで修正される見込みだという。
なお、SMB v1プロトコルはすでに非推奨となっているため、最新のWindowsではデフォルトではインストールされず、後継バージョンのSMB v2やSMB v3の使用が推奨されている。
KB5068221はWindows Updateからは適用できず、次のWindows Updateカタログから修正プログラムをダウンロードして、手動でインストールする必要がある。App-V環境を利用しているユーザーは、早めに対処することをお勧めする。
