Windows Latestは9月19日(現地時間)、「Microsoft is testing AI Agents and Assistants for Windows 11's taskbar」において、MicrosoftがWindows 11のタスクバーにAIエージェントやAIアシスタントと対話できる新機能を追加する予定だと伝えた。

新機能によって何ができるようになるのかはまだ不明だが、AIエージェントやアシスタントが自律的に動作する可能性が指摘されている。

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AIエージェントの統合を示唆する「タスクバーコンパニオン」とは

Microsoftが追加しようとしているこの新機能は、社内では「タスクバーコンパニオン(Taskbar companion)」と呼ばれているようだ。また、Xユーザーの @phantomofearth 氏は、最新のInsider Buildに「アシスタントやエージェントと統合するタスクバー上のComposer機能」という新しいエントリーが追加されたことも明らかにしている。さらに、設定アプリ内には、この機能の表示/非表示を制御する設定も発見されたという。

Windows Latestはこれらの断片的な証拠から、この「タスクバーコンパニオン」では多数のアイコンの中から目的のアプリを探す手助けをしたり、使用パターンに応じて最適なアプリを推薦したりといった機能を提供するのではないかと推測している。

ユーザーの操作を完全かつ自律的に代替する可能性は低い?

ただし、たとえAIエージェントへのアクセスが簡単になったとしても、ユーザーの操作を完全に自律的に代替する可能性は高くない。セキュリティとプライバシーへの懸念があるため、MicrosoftはAIがユーザーに変わって画面操作を行うことには慎重な姿勢を見せている。

また、このタスクバーのAI機能がWindows 11のユーザー全員に提供されるのか、またはCopilot+ PCなど特定のハードウェアを搭載するPCに限定されるのかも、現時点では不明である。とくに、NPU(ニューラル処理ユニット)が必須である場合には、Copilot+ PC以外では利用できない可能性が高い。

「タスクバーコンパニオン」はまだ明らかになっていない部分が多く、これがユーザー体験にどのような影響を与えるのかは現時点では判断できない。しかし、Windowsに対するAI機能の統合を急ぐMicrosoftの姿勢から考えれば、詳細が明らかになるまでそれほど時間はかからないだろう。