Googleは現地時間9月17日、MCP(Model Context Protocol)の拡張として利用できるオープンソースのプロトコル Agent Payments Protocol(AP2)を発表。GitHubにその開発仕様(v0.1.0)を公開した。プラットフォーム間におけるAIエージェントに加盟店間の安全でコンプライアンスに準拠した取引を推進するもので、4月に発表したAI同士が自律的に連携してタスクをこなすためのプロトコルAgent2Agent (A2A)に続くものだ。

購入や決済を扱うためのAP2が進展すると、AIによる対話で商品の購入なども可能になるが、 認証や検証、伝達のための共通基盤が必要となる。ユーザーからAIエージェントへの委任など暗号化された権限の証明「Mandate」を自動生成し、エージェントによる特徴的な購入プロセスを構築する。

公式ブログでは、いくつかの例を示しているが、"在庫切れのグリーンのジャケットを最大20%増しで購入できる"と伝えると特定の色が見つかった瞬間に安全な購入手続きを自動的に実行するのようなエージェントを通じた新たなコマース体験がAP2の浸透により期待できる。

AdobeやDellやSalesforceのような世界的なIT企業からアメリカン・エキスプレス、JCB、Mastercard、PayPalなど金融・決済に携わる企業まで60を超える企業や組織と協力し、オープンプロトコルで開発を進めており、各社のコメントも公式ブログには掲載されている。
  • 公式ブログに掲載されている協力企業

    公式ブログに掲載されている協力企業