Betanewsは9月15日(現地時間)、「Microsoft is giving Windows 11 users an internet speed test tool」において、MicrosoftがWindows 11にインターネット速度テストへのショートカットを試験提供し始めたと伝えた。
Webブラウザを使った速度計測はすでに広く利用されているが、OSの操作から直接起動できるようにすることで、同社は利便性を高めることを狙っている。
実態はBingの「インターネット速度テスト」へのショートカット
この機能は、Xユーザーの@PhantomOfEarth氏によって最初に発見された。同氏の投稿によれば、Microsoftはタスクバーのネットワークアイコンにあるコンテキストメニューと、Wi-Fiクイック設定ページに、インターネット速度テストにアクセスするためのメニューを追加したという。
ただし、残念ながらこのメニューを選択しても直接インターネット速度の計測が始まるわけではないようだ。仕組みとしては、既定のWebブラウザが起動して「Bing Toolbox」が開き、そこで速度テストを実行する形になっている。Bing Toolboxのインターネット速度テストはOokla社が提供するSpeedtestを利用したもので、ダウンロード速度・アップロード速度・通信遅延を簡易に計測できる。
つまり、タスクバーのメニューは単にWebサイトにアクセスする導線を示しているだけであり、結果的には、普段使用しているWebブラウザによる速度テストと何ら変わらないというわけだ。それでも、自分でWebブラウザを起動してブックマークを探したり、「インターネット速度」と検索したりしなくても、ワンクリックでアクセスできる点は十分に便利と言えるだろう。
Windows Insider Programで提供
Microsoftは現在、この機能をWindows Insider Programの一部のユーザー向けにプレビュー版として提供している。Betanewsでは、同社が他の速度テストツールの選択など、カスタマイズオプションを導入する可能性もまだ残されていると指摘する。
筆者としては、Webブラウザを経由せずに、直接速度テストを実施できるような仕組みが実装されることを期待したい。

