米デル・テクノロジーズは8月11日(現地時間)、「Dell AI Data Platform」の機能強化について発表した。これにより、データの取り込みと変換からエージェントによる推論、AIを活用したナレッジ検索に至るまで、AIワークロードのライフサイクル全体の向上を支援する。
今回の機能強化では、非構造化データの取り込み、変換、検索、コンピューティングのパフォーマンスが向上した。これにより、AIの開発と導入が合理化され、膨大なデータセットが生成AIのための信頼性の高い高品質なリアルタイム インテリジェンスに変換される。
AI推論と分析を加速
「Dell AI Data Platform」はデータの準備を自動化することで、AIの取り組みを実験段階から本番環境へ迅速に移行できるよう支援する。
「Dell AI Data Platform」のアーキテクチャの中核には、AIエージェントを高品質のエンタープライズ データにシームレスに接続するのに役立つ専用のストレージとデータ エンジンがある。「Dell AI Data Platform」とNVIDIA AI Data Platformリファレンス デザインを連携することで、ストレージ エンジンとデータ エンジンをNVIDIA アクセラレーテッド コンピューティング、ネットワーク、AIソフトウェアと統合して、生成AIシステムを強化する検証済みのGPUアクセラレーション ソリューションを提供する。
「Dell AI Data Platform」の機能を拡張した新たな非構造化データエンジンは、推論、分析、インテリジェント検索のための大規模な非構造化データセットへ、リアルタイムかつ安全なアクセスを提供するように設計されている。
このエンジンはオープンソースのAI検索を手掛けるElasticとの新たなコラボレーションによって可能になり、AIアプリケーションを強化するための主要機能である高度なベクトル検索、セマンティック検索、ハイブリッド キーワード検索機能を提供するという。さらに、組み込みのGPUアクセラレーションを活用したパフォーマンスを実現するとのことだ。
非構造化データエンジンは、分散した構造化データへのクエリを実行するフェデレーテッド SQLエンジン、大規模なデータ変換を処理する処理エンジン、AI対応の高速アクセスを実現するように設計されたストレージなど、他のツールと連携して多様な機能を提供する。
企業のAIディスカバリーを促進
AIが日常業務においてますます重要になる中、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUを搭載した「Dell PowerEdge R7725」および「PowerEdge R770」は、ビジュアルコンピューティング、データ分析、仮想ワークステーションから、フィジカルAIやエージェント型推論まで、企業向けワークロードを高速化するためのコンピューティング基盤を提供する。
これらのサーバはエージェント型AI向けのNVIDIA Nemotronモデルや、フィジカルAI向けのNVIDIA Cosmosワールド ファウンデーション モデルなど、NVIDIA AI推論モデルの実行に適している。
企業向けユースケースにおいて優れた価格性能比を実現するこれらの空冷システムにより、柔軟かつ高密度なAIコンピューティングを利用可能となる。NVIDIA RTX PRO 6000は従来世代のGPUと比較して、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)の推論で最大6倍のトークンスループットを提供。エンジニアリング シミュレーションの処理能力を2倍に高める。さらにMIG (Multi-Instance GPU)に対応することで、従来比で4倍の同時ユーザー数をサポートする。
「Dell PowerEdge R7725」は、NVIDIA AI Data Platform リファレンスデザインを統合する初の2Uサーバプラットフォーム。NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUを搭載したこのサーバを「Dell AI Data Platform」とその新しい非構造化データエンジンと組み合わせることで、企業はハードウェアやソフトウェア プラットフォームを独自に設計・検証することなく、すぐに導入可能なターンキー ソリューションを活用できる。推論処理の高速化、応答性の高いセマンティック検索、大規模かつ複雑なAIワークロードのサポートが可能となる。