
私にとって今では存在が当たり前になっていますが、2012年にビジネスパーソン向けのオンラインビジネス英会話サービスを開発・運営する当社を一緒に設立し、現在は取締役として英会話や教材などの品質に関する責任者を務めている伊藤日加との出会いは、私の人生を大きく変えたものでした。
伊藤とは前職のベルリッツ・ジャパン時代に出会ったのですが、彼とは特段親しかったわけではありません。2~3回、一緒にランチに行ったことがあるくらいの仲でした。それがなぜ2人で創業することになったのか。振り返れば不思議な縁です。
私は大学卒業後に商品先物取引大手の会社に入社し、若手社員でありながらも社長直轄の部署に配属され、データ解析をして仮説を立て、社長に提案するという仕事をしていたのです。「自分の提案が間接的にも会社を動かしている」─。そこに遣り甲斐を感じていました。
その後、ヤフーに転職し、モバイルビジネスに携わったのですが、当時のヤフーは3000人規模の大所帯。会社を動かしているという実感を得る機会はほとんどありませんでした。
次に転職したのがベルリッツ。社長室に配属され、当時の社長の右腕のような立ち位置でWebマーケティングの強化などに着手しました。リーマン・ショックの煽りで業績が低迷していたところからの復活を遂げられたのは貴重な経験でした。
ただ、東日本大震災で環境がガラリと変わりました。交通機能が麻痺し、教室に通う生徒が激減したのです。そのとき、当時の会長が「これからの英会話はオンラインで学ぶようになる」という方針を掲げ、私もマーケティング担当として販売促進に携わることになったのです。
ただ、私の中では誰もが受けやすい価格の高品質なビジネスオンライン英会話に商機があると感じており、ベルリッツではその実現が難しいとも思っていました。そんな中、私と伊藤しかオフィスに残っていないタイミングがありました。
「理想のオンライン英会話を実現するなら、パートナーは伊藤しかいない」と思い、「一緒にビジネスをしないか」と声をかけたのです。カナダ生まれの伊藤はベルリッツ・ジャパンの英会話教師となり、東京本社で商品開発マネジャーとして活躍していた英会話のプロ。会社の経営は自分にできる一方、英会話の中身を任せられるパートナーが必要だったのです。
伊藤とはとことん議論し合ってビズメイツの設立へと漕ぎつけました。今はお互いが何を考えているかが分かるような仲になっています。私の幸運は伊藤という〝人〟に出会えたことだと強く感じています。
ビズメイツを創業した2人(左から現取締役の伊藤日加氏、鈴木社長)。写真は1年ほど前にフィリピン子会社を訪問したときの1コマ
