米OpenAIが8月7日に開始した「GPT-5」の提供は、性能や精度の向上が評価される一方で、旧モデル「GPT-4o」との違いに戸惑うユーザーも多い。こうした反応を受けて4oがレガシーモデルとして復活するなど、波乱の滑り出しとなっている。しかし、注目度や話題性は過去のモデルリリースを大きく上回り、ChatGPTの需要が急増して計算資源に一時的な制約が生じている。
こうした状況について、CEOのサム・アルトマン氏がXでの投稿を通じて、計算資源配分の今後の優先順位を明確化した。サービス品質の維持と事業契約の履行を優先しながら、段階的に開放範囲を広げる方針に基づき、以下の順番で割り当てを行っていく。
- 既存の有料ChatGPTユーザーの利用確保:既存の有料プラン(Plus、Proなど)ユーザーの体験が損なわれないように、GPT-5に移行後、以前より多く利用できるよう確保する。
- 既存API契約分を確保:契約および容量保証(SLA)分を安定供給し、さらに現状の容量から約30%分の新規API成長に対応する。
- 無料版ChatGPTの品質向上:有料プランと既存API分の割り当てを確保した後、無料ユーザーにもGPT-5の恩恵を徐々に広げる。将来的な有料プランへの移行につながるよう、無料版の品質を向上させる。
- 新規API需要への対応:1〜3がすべて満たされた後に、新規APIの利用拡大に着手する。
OpenAIは今後5か月で計算資源を約2倍に拡張する予定であり、これにより現状の制約は順次緩和される見込みである。
同社はまた、ChatGPTのコネクター機能(ベータ版)の対応サービス拡充を発表した。Deep Researchに加えて、チャットによる検索で以下のコネクターが利用可能になる。
- Plus: Box、Canva、Dropbox、HubSpot、Notion、Microsoft SharePoint、Microsoft Teams
- Pro: Microsoft Teams、GitHub
これらは8月11日に展開が始まり、数日以内にすべてのPlusおよびProプラン利用者が利用可能となる予定である。
