Windows Centralは8月10日(現地時間)、「Why Pay $20 a Month for ChatGPT When Your Gaming PC Can Run AI for Free?」において、ローカルで実行するAIを積極的に使うべき5つの理由を提示した。
一般的に、AIツールといえばChatGPTやCopilotをはじめとするオンラインのツールの利用が主流だが、筆者はローカルAIの強みを示すことでそのような現状に一石を投じている。
オフラインで動作し、データ流出のリスクも避けられる
大規模言語モデル(LLM)の登場以来、一般のPCユーザーが利用できるAIツールの種類は爆発的に増加した。その中にはオンラインに接続せず、ローカルPCのみで利用できるものもある。Windows Centralでは、そのようなローカルAIツールをもっと積極的に利用するべきだとして、次の5つの理由を挙げている。
- インターネット接続がなくても作業を継続できる
- ユーザーのプライバシーを適切に管理できる
- コスト効率が良く、環境にも優しい
- ワークフローへの統合が容易
- 学習や研究に役立つ
まず、ローカルAIは常にオフラインでも稼働できることから、インターネット接続に依存することなく利用できる。飛行機での移動中など、接続が不安定な状況でもAI支援による作業を継続することが可能で、これはローカルAIの最大の強みと言える。
また、ユーザーのデータを完全に端末内に保持できる点もローカルAIのメリットである。オンラインAIでは、入力や生成結果がクラウドに送信されるので意図せず第三者の目に触れる可能性があるが、ローカルAIはそのリスクを根本的に排除できる。
さらに、ローカルAIのコスト効率と環境面での優位性も取り上げている。サーバ型のオンラインAIは莫大な電力を消費し、その運用コストは利用料金として利用者が負担することになる。一方で、ローカルAIは既存のPCやGPUを活用できるので、オープンソースモデルなどをうまく活用することによって、長期的に低コストでの運用が可能となる。また、大規模データセンターの負荷を軽減することで間接的に環境負荷の軽減にも貢献できるという。
AIツールの用途としては、今では日常の業務ツールと連携させる使い方が当たり前になっている。そのようなツール統合では、オンラインのAIサービスよりもローカルAIの方が柔軟性が高く、自分好みにカスタマイズしやすいという強みがある。
最後に、ローカルAIを利用すること自体が、学習や研究の機会につながることが挙げられている。ローカルAIを利用するには、少なくとも自分で環境をセットアップできるだけの知識が必要となる。これは、AIの仕組みや、AIがどのように役立つかについて、より深く理解するきっかけになる。
ローカルAIを活用する上でのハードル
ただし、ローカルAIを満足に活用するためには、前提としてある程度の性能を持つハードウェアが必要となる。GemmaやLlama、Mistralといった小規模なLLMであれば、一般的なPCでも十分に利用可能だ。しかしGPT-5のような最新のAIモデルが利用できるわけではない。
この辺りは用途に応じた選択が必要だが、それを差し置いても手元の環境でローカルAIを試してみる価値はあるだろう。
