MetaがAI強化のために立ち上げたSuperintelligence Labのために、元OpenAIの最高技術責任者(CTO)のMira Murati氏が立ち上げたThinking Machines LabのAI人材にアプローチしているという。複数年で超高額の報酬パッケージを提示した人もいたという。Wiredが7月29日づけで報じている。
AI人材に高額オファーを出すMeta
Metaはここ数カ月、AIを強化すべくSuperintelligence Labの新設、およびAI人材の獲得に積極的に動いている。Superintelligence Labを率いるのはAlexandr Wang氏、MetaがScale AIから引き抜いた人物だ。
Wiredの情報筋によると、MetaはThinking Machine Labの10人以上のAI人材に声をかけたという。報酬として、複数年契約で10億ドルを超えるオファーを提示された人もいたという。そのほか、4年契約で2~5億ドル、初年度5000万~1億ドルの保証付きというものもあったそうだ。
このようなオファーを受けたものの、現時点でThinking Machine LabからMetaに移籍した人はゼロだという。この理由について、Wang氏のリーダーシップへの懸念や、作業内容の一部となるReelsやFacebookのためのAIスロップ作成に魅力を感じなかったと分析している。「OpenAIやAnthropicのような“全人類に利益をもたらす汎用人工知能構築”というより崇高なミッション」と比較されているとも。Metaの面接は「AI業界での市場価値テスト」として利用されている、という人もいるという。
7月29日付で報じたWIREDはMeta CEOのMark Zuckerberg氏が、Superintelligence Lab立ち上げ前に送ったとされるリクルートメッセージも入手している。そこでは「われわれは人々にとって最も価値のあるAI製品とサービスを構築するため、研究、製品、インフラ全体で投資を行っている。最高の人材をMetaに迎えたい」と記している。
WIERDの問い合わせに対し、Metaの広報担当のAndy Stone氏は「われわれはTML(Thinking Machine Lab)のごく一部にオファーを出したに過ぎない。その中に高額なオファーが1つあったが、詳細は異なる」とコメントしている。
Thinking Machines LabはMurati氏がOpenAIを退社後に立ち上げたAIスタートアップ。2025年2月に創業、7月には120億ドルの評価額となったことが発表された。