OpenAIは7月24日(米国時間)、「Outtake’s agents resolve cybersecurity attacks in hours with OpenAI | OpenAI」において、AIセキュリティエージェント「Outtake」の優位性を伝えた。
OuttakeはOpenAIのGPT-4oおよびo3で構築されたセキュリティソリューションだ。年中無休で動作するAIが、積み残しのないカバレッジを提供し、日々進化を続ける脅威よりも一歩先を行くセキュリティ対策を可能にするという。
注目の機能は?
Outtakeの特長は自律行動するカスタマイズ可能なAIエージェントの存在。脅威を調査し、動作を自らの判断で決定することができる。導入時はホワイトリスト、ガイドライン、知的財産ポリシー、動作の好みを自然言語で伝え、AIエージェントを訓練するだけとされる。
導入後、AIエージェントはアプリストア、Webサイト、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS: Social networking service)プラットフォーム、広告などを継続的にクロールし、現在の脅威シグナルを広範囲に収集、分析する。分析に使用するGPT-4.1はマルチモーダル入力が可能なことから、シグナルが画像や映像に埋もれていても検出可能とされる。
その他の注目の機能は次のとおり。
- フィッシング、なりすまし、著作権侵害などの不正行為を分類。措置が必要か判断する
- プラットフォーム間を点と点で結び付け、なりすましドメイン、偽装アプリ、偽のSNSアカウントなどを検出。脅威が分散して隠れていても検出できる
- 意思決定ロジックを調整可能。エッジケースへの介入や、決定の無効化もできる
- 顧客からのフィードバックをリアルタイムで学習。再トレーニングや再開発をせずにルール変更や新しい脅威に適応できる
- 脅威のテイクダウンにかかる時間を60日から数時間に短縮
AIにはAIで対抗を
近年、脅威アクターはサイバー攻撃にAIを活用し、脆弱性を短時間で取り入れ、広範囲に高度な攻撃を実行できるように進化してきている。このような発見から侵害まで猶予のない攻撃に対抗するには、従来のセキュリティソリューションでは難しく、AIによるサポートが必要とされてきた。
Outtakeはその可能性を開き、未知の脅威、猶予のない脅威を切れ目なく発見し、対策するチャンスをセキュリティチームにもたらすと期待されている。Outtakeの最高経営責任者(CEO: Chief Executive Officer)を務めるAlex Arjun Dhillon氏は次のように述べている。
「OpenAIモデルは脅威に対抗するためのスピードと推論を提供してくれました。我々のエージェントが攻撃と同等の迅速さで適応できるように、OpenAIと協力を続けます」
AIを利用した攻撃に自立型AIが対抗する。セキュリティ研究者が提案してきた対抗策が現実のものとなった。OpenAIはエンタープライズセキュリティチームに、信頼できる速度と精度の自動化された検出と修復を提供できるとして、最先端のセキュリティソリューションを提案している。
