Neowinは7月22日(米国時間)、「10 features in Windows 10 that just never took off - Neowin」において、Windows 10で普及しなかった機能を伝えた。

10月14日にサポートを終了するWindows 10の10周年が7月29日に迫る中、その思い出を振り返るのは興味深いアイデアだとして、記者の主観に基づく普及しなかった10の機能を紹介した。

  • Windows 10のライブタイル表示 - 引用:Neowin

    Windows 10

Windows 10で普及しなかった機能

記事では有名、無名を問わず、Windows 10に存在した機能の中で、記者が「終焉を迎えている」と判断した機能を取り上げている。ここではその中でも一般的に知られている機能について取り上げる。

Cortana

CortanaはMicrosoftのパーソナルアシスタント機能だ。Windows 10をインストールすると、最初に無効にする機能の一つと言える。Appleが開発したSiriを意識したこの製品は、限られた機能、頻繁な戦略転換などが原因で2019年にはユーザーの関心が薄れ、2023年には終焉を迎えたとされる。

Grooveミュージック

音楽再生管理ソフトの「Grooveミュージック」は、iTunesやSpotifyの競合として、またXbox Musicの代替としてリリースされたという。当時Microsoftは定期的に無料プレゼントや大幅な割引を実施していたが、顧客を引き込むことに失敗。2017年にストリーミングサービスを終了し、ユーザーはSpotifyに移行したとされる。

製品機能は2022年にリリースされた「メディアプレーヤー(別名:Windowsメディアプレーヤー)」が引き継ぎ、Windows 11に搭載され、2023年にはWindows 10にも提供されている。

Windowsタイムライン

WindowsタイムラインはWindows 10の革新的な機能として2017年にリリースされた。実行中のアプリと過去にユーザーが行ったアクティビティを時系列で表示することができる。

目玉機能としてデバイス間同期をサポートしていたが、2024年に停止。現在はローカル履歴機能のみが維持されている。

スタートメニューのライブタイル

Windows 10のスタートメニューで有名なライブタイル。記事によると初導入はWindows Phone 7で、その後Windows 8、Windows 8.1と続き、Windows 10へ引き継がれたという。賛否両論分かれる機能として有名だったが、Windows 11に採用されなかったことで不人気だったことが明らかになったとしている。

Windows 10 (Sモード)

「Windows10 Sモード」はセキュリティとパフォーマンスを徹底的に合理化したWindows 10のバージョンとされる。アプリはMicrosoft Store経由に限定され、WebブラウザはMicrosoft Edgeのみ使用できる。

Google ChromeOSの競合製品としてマーケティング展開されたという。しかしながら、複数エディションにまたがるSモードの分かりにくさ、Sモードからのアップグレード価格の高さ、制約の多さなどが原因で関心を集めることができず、影を潜めたとされる。

そのほか、「Sets」、「Paint 3D」、「旧Microsoft Edge(EdgeHTMLベース)」、「Continuum」、「Univeral Windows Platform(UWP)」が紹介されている。今となっては懐かしい製品や機能も多いが、いずれもユーザーの理解を得ることはできず、ひっそりと終焉を迎えている。

こうしてみると、数多くの失敗を繰り返しているMicrosoftだが、失敗を受け入れ、次の製品開発に生かしていることもわかる。この不屈の精神が成功の秘訣かもしれない。