論文作成におけるAIの責任ある活用を支援するソリューション
Turnitin(ターンイットイン)は7月15日(米国時間)、教育現場における誠実なライティングを促し、AIの責任ある活用を支援するために設計された専用ライティングソリューション「Turnitin Clarity(ターンイットイン・クラリティ)」の一般提供を開始したことを発表した。
教育者がAIの支援を受ける形で学生の執筆プロセスをサポートする高い透明性を確保したライティングソリューションで、課題の下書き作成のための文章作成スペースと、執筆プロセス中に学生にフィードバックを提供するAIライティングアシスタントを含んでおり、教育者は、学生が文章作成から最終提出まで、論文をどのように構成したかについて、必要なデータと洞察を得ることができるようになるという。
提供される主な機能は以下の4つ。
- ガイド付きAIライティングアシスタント
- 執筆プロセスの透明性と洞察
- 統合されたアカデミック・インテグリティソリューション
- 迅速かつパーソナライズされたフィードバック
ガイド付きAIライティングアシスタントを活用することで、学生はあらゆる段階でライティング支援を受けることができるようになり、構成、独創性、および生成AIの責任ある使用の強化を図ることができるようになるという。
執筆プロセスの透明性と洞察は、教育者が修正タイムライン、貼り付けテキストと入力テキストの比較、AIチャット履歴の概要といった指標を通じて、課題の作成過程を把握することを可能とするものだという。
統合されたアカデミック・インテグリティソリューションは、教育者によるレビュー効率化に向けて、類似性チェック、AIライティング検知、提出物に関する指標を1つの画面に表示することを可能とするものとする。
そして迅速かつパーソナライズされたフィードバックは、迅速かつパーソナライズされたフィードバックを提供することで、学生と教育者の架け橋として機能するもの。フィードバックをプロセスに組み込むことで、学生の成長と信頼を促進することができるようになると同社では説明している。
Turnitin Clarityと組み合わせたソリューションも提供
また、同社はTurnitin Clarityとシームレスに統合されたソリューションとして「Turnitin Feedback Studio(TFS)」を新たに再構築したことも発表している。
TFSは新機能により、更新された一致カテゴリと統合されたAIの洞察により、類似性レポートがより明確で解釈しやすくなり、教育者はインテグリティに関する懸念事項を迅速かつ正確に特定して、対処できるようになるとしているほか、学生へのフィードバックをより迅速に、より効果的に、よりインパクトのある形で提供できる機能により、管理作業にかかる時間を節約することも可能としたとする。
なお同社では、TFSとTurnitin Clarityと組み合わせることで、教育者は盗用・剽窃やAIの誤用を貴重な学習体験に変えることができ、学生はアカデミック・インテグリティを維持しながら、ライティングやリサーチ、批判的思考のスキルを伸ばすことができるようになるとしている。