DNPは7月15日、福岡地域戦略推進協議会(FDC)、公益財団法人九州先端科学技術研究所、Mellowと共働して、「福岡市データ連携基盤」を活用した実証実験を開始したことを発表した。
なお、同実証実験は8月29日(場合によっては延長あり)まで、福岡市の天神・博多地区を中心とした都心エリアで実施される。
実証実験の背景
福岡市は2022年度に、分野横断的な官民データの連携を可能とする目的で、社会全体のデジタル化の基盤として「福岡市データ連携基盤」を構築した。
この基盤は、内閣府が公開した「スマートシティリファレンスアーキテクチャ」に準拠しており、欧州の官民連携プロジェクトで開発・実証された基盤ソフトウェア「FIWARE(ファイウェア)」を採用している。
実証実験の概要
今回の実証実験でDNPは、同社が提供するSNS連動型デジタルマップ「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム『Place2B』」とスマートシティリファレンスアーキテクチャに準拠したデータ連携基盤とのAPI連携について検証する。
具体的には、福岡市データ連携基盤で取得するキッチンカーの情報(位置・料理カテゴリー・営業時間など)とPlace2Bを連動させることで、キッチンカーの最新情報をスマートフォンやパソコンの地図上で確認できるようにする。
今後の展望
今回の実証実験を通じて、観光客や地域住民をはじめ、誰もが利用しやすいユニバーサルなまちづくりの実現を支援していきたい考え。
今後は、九州先端科学技術研究所がオープンデータとして提供する人流データを活用し、キッチンカーの販売データや客層分析に基づいて、キッチンカーの出店場所の開拓やメニュー改善につなげていきたい構え。