Windows Latestは7月4日(現地時間)、「Google Chrome will check Windows 11 eligibility on your PC for Windows 10 EOL」において、Windows 10ユーザーの使用しているPCがWindows 11に対応しているかどうかを確認するコードがGoogle Chromeに搭載されたことを伝えた。
このチェックはWindows 10を搭載したPCでChromeを起動した際に自動的に実行される。Windows 11環境ではこのチェックは行われない。
Windows 10で起動した場合にデータを収集
アプリケーションの開発者にとっては、古いOS上でのサポートをいつまで継続するべきかという判断は極めて重要だ。Googleはその判断のために、まもなくサポートが終了するWindows 10において、Chromeがどの程度利用されているのか独自に調査するようだ。
Windows Latestは、Chromiumの開発者がWindows 10向けに小さなチェックを行うコードを追加したことをレポートしている。この機能は、ChromeをWindows 10で起動した場合に、PCのCPU、RAM、ストレージ容量、TPM 2.0の有無、Secure Bootの設定などを確認し、Windows 11へのアップグレード要件を満たしているかどうかを検証する。そしてその結果を、trueかfalseかの真偽値で匿名の統計情報として収集する。
Chromiumへの変更内容は次の投稿で確認できる。
Windows 11への移行状況を見極めか
アップグレード可否の判定にPC情報を用いるものの、収集するのは真偽値のみで、個別のハードウェア構成は保存しない。また、少なくとも現在のところは、警告やブラウザの利用停止などといった処置も行わない。
Googleはこの機能によって、Windows 10サポート終了後にどれだけのユーザーがWindows 11へ移行可能かを見極めようとしている。その結果を、今後ChromeがWindows 10をどこまでサポートし続けるかの判断材料にするものと考えられている。