ディー・エヌ・エーの子会社であるDeNA AI Linkは7月2日、Cognition AIとの戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
これにより、AIがチームの一員として協調することを目指し、Cognition AIが開発したAIソフトウェアエンジニア「Devin」の日本展開支援をDeNA AI Linkが担当する。
DeNAは2025年2月から「Devin」の利用を開始し、サービスの新規開発、技術調査、コード品質向上、定型作業・開発ワークフローの自動化などで社内の業務効率が倍以上になった事例が多数出てきているという。
そのため、同社にとどまらない活用に向けて、今回の戦略的パートナーシップに至ったとのことだ。
「Devin」の特徴
「Devin」は、ソフトウェア開発プロセス全体を自動化する自律型のAIソフトウェアエンジニア。
従来のコーディングを補助するAIツールに対し、「Devin」はコードの作成だけでなく、要件定義、設計、コーディング、テスト、デプロイまでの複数のタスクを統合して、効率的かつ精度高く自律的に実行可能。
コードを変更したらテストを実行し、最終的に人間がレビューをできる形にまで仕上げることなども可能。
さらに、Slackなどのコミュニケーションツールに参加し、チームの一員として自律的に作業を行うことができる。複数の「Devin」を同時に稼働させることで、大規模かつ柔軟にタスクを分担させることなども可能。
「Devin」がもたらすメリット
「Devin」を導入することで、エンジニア一人ひとりが自律的に動ける開発チームを持てるようになり、1日あたりの成果が増加し、開発期間が劇的に短縮化され、同じリソースでより多くの機能開発が可能になるという。
また、これまではエンジニア不在では開発できなかったコードを、非エンジニアであっても指示を正しく与えることで、「Devin」が代わりに生成してくれるため、モノづくりの裾野が拡大することが考えられる。