SCSKは6月26日、ノーコード開発サービス「CELF(セルフ)」に生成 AI 機能を搭載した「CELF AI(セルフエーアイ)」正式版を提供開始すると発表した。
CELF AIの概要と主要機能
同サービスは業務アプリ開発プラットフォーム「CELF」のオプション機能として生成AIを搭載しており、散在するExcel データの統合・可視化、RAG技術による自動応答、OCR機能連携による業務プロセス自動化を実現する。
例えば、RAGによって社内ナレッジや FAQ 検索、メール返信作成を自動化し、業務効率化を支援する。
また、生成AIを活用したOCR機能により。注文書、請求書、アンケートなどの画像や PDF、画面上の文字情報を電子データに変換する。
生成AIがユーザーデータを学習に使用しない設計となっているため、データが漏洩するリスクが抑えられている。
約30社と実証実験
CELF AIの正式提供にあたり、今年3月から、製造業、不動産業、IT 業界、流通業など約30社とベータ版の実証実験を行った。
業務に即したユースケースの検証を行った結果、社内外の膨大な文書群から必要な情報を即座に抽出するRAG機能や、紙資料・スキャン画像・PDF の文字情報を自動的に読み取るOCR機能に対して、ニーズがあることが明らかになったという。
これらのニーズに応える形で、正式版が開発された。
例えば、写真館向けにデジタル画像処理およびプリントサービスを提供するプロカラーラボでは、問い合わせ返信をRAG技術で自動化したことで、月10時間の工数を削減できたという。