DNSサーバーBINDやISC DHCPサーバーなどをオープンソースで提供しインターネット基盤の技術開発を行うISC(Internet Systems Consortium)は、DHCPサーバー「Kea」初のLTSとなる「Kea 3.0.0 」リリースを発表した。

Kea 3.0, our first LTS version(公式ブログより)

ISC DHCPサーバーの後継として開発が進められているDHCPサーバー「Kea」はC++でDHCPサーバーの機能を拡張するプラグイン機構Hook(フック)が備わるなど拡張性のあるDHCPサーバー運用を可能としている。新バージョンとなる「Kea 3.0.0 」は、3年間のライフサイクルを持つ初のLTS(Long-Term Support/長期サポート)版となり、従来商用ライセンスで提供していた認証プロトコルのためのRADIUS Hookや法的要件やセキュリティ監査に対応するフォレンジックログを作成するForensic Logging Hookなど12のHookもOSS化している。

多くの変更点を伴うため、ISCではアップグレードする前にはリリースノートをよく読むよう促すとともにアップグレードのポイントを示す特設サイトも設置している。ダウンロードはISCのWebページから可能だ。