電通グループは6月25日、クリエイティビティの祭典「カンヌライオンズ2025」開催中のフランス・カンヌにおいて、「人のクリエイティビティと生成AIの融合で切り拓く、新事業開発の最前線」と題したセッションを実施し、ビジネス・トランスフォーメーション(BX)サービスと独自の生成AI技術を組み合わせた事業ソリューションを紹介したと発表した。

  • 電通グループ、カンヌにおいて生成AIと自社BXを活用したソリューションを公開

    電通グループ、カンヌにおいて生成AIと自社BXを活用したソリューションを公開

セッションの内容

セッションでは、クライアントのビジネス変革を支援するビジネス・トランスフォーメーション(BX)サービスが長年にわたって培ってきた“人"のクリエイティビティやディレクション力と、dentsu独自の生成AIとのコラボレーションによって生まれた斬新な事業ソリューションが、具体的な事例を交えて紹介された。

電通グループのグローバル・プラクティス・プレジデント(ビジネス・トランスフォーメーション)、豊田祐一氏は次のように述べている。「人が生成AIをツールとして使うのではなく、パートナーとして協業することで、互いの強みを高め合い、新たな事業開発の形が生まれています。私たちは、創造性とAIの融合によって、企業の変革を力強く後押ししていきます」

また、dentsu APAC BXのマネージング・ディレクターであるChris Bower氏は、次のようにコメントしている。「このソリューションをより多くのクライアントに提供できることを楽しみにしています。AIによってアイデアの創出は容易になりますが、それを実際に形にするには、創造的なプロセスをデジタルに再現し、拡張する能力が不可欠です。私たちは、優れた発想が活かされるための時間と空間を提供していきます」

  • 左:豊田 祐一氏、右:Chris Bower氏

    左:豊田 祐一氏、右:Chris Bower氏

電通グループは、事業戦略の柱としてインテグレーテッド・グロース・ソリューション(IGS)を掲げ、グループの持つ多様なケイパビリティを統合することで、クライアントのトップライン成長に貢献することを目指している。

国内ではBX領域に対し、資本や人材の投資を通じた体制強化を進めており、2024年よりクライアントのニーズが高い市場に専門チームを組成するなど、グローバルワンチームとしてクライアントのビジネス変革を支援している。